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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

土地

2012年06月26日

昨日、全国展開のリサイクルショップが跡形もなく消えてしまったことを書きました。土地というのはそこで活動する人々のバイタリティではないかと思うことがあります。人がいなくなれば土地なんて価値がないのです。よく使う駅は能登川という駅なのですが、昔ながらの商店街に向いて駅の出口がありましたが、反対側にも出口を作ってショッピングセンターがいくつか出来上がったら、かつての商店街にあったコンビニすらもが撤退し人の流れは消えました。

コンビニというのはさすがだなあと思います。損益分岐点というのがはっきりしていて、人情的なものが介在する余地はありません。コンビニというのは場所がすべてなビジネスの典型的な例で、中においてある商品は売れ筋のものばかり、それで売れないなら場所が悪いということでよりよい場所を開拓します。

フランチャイズ型のコンビニビジネスというのは将棋と非常に似ているなあと思います。捨て駒の歩となれるオーナーをどうやってみつけるか、歩が金になったとしても、と金はと金、繁盛すれば繁盛したで、そのお店の手前に新たな店舗が生まれます。

私が就職活動をするときに、大手商社の人事部長が大学に説明にこられて、これからは土地というのが価値がなくなりインターネットの時代で土地が不要になるといわれていました、20年前に将来を見据えた判断をもって見切りをつけられているあたりがさすがで、でも、土地も人も消耗品と同じである怖さがあるかと思います。

人がいなくなれば土地なんて価値がないと書きましたが、その土地を大事に思う人がいればそこに土地の価値が生まれるので、これは大きな意味では、日本という国の規模にも共通するような概念だといえます。


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