リネン日記
糸の均一性と織り縮み
2012年09月09日
同じ番手の糸を同じ織物規格で織っても、糸のメーカーによって、織れる長さは異なってきたりします。これは、機械の送りの調整によるところもあるのですが、堅い糸というのは織り縮みが激しく、また、フシの均一性のない糸というのも織り縮みは大きくなりがちです。また、シャトル織機で織ると、リネンの自然な仕上がりにしようとすると縦糸をたくさん送る傾向がありますので、これはまた別の意味で縦糸をよりたくさん使うことになります。
シャトル織機の縦糸の大きな開きを吸収してあげることが非常に大事であり、高密度のものを織る場合には、逆にテンションを上げてしっかりと開くようにして、また織りあがったときのキバタでの縮みも期待して作り上げます。織機以外にもその他のノウハウがいろいろとあって、織機の調整だけだと限界の時にはオプションパーツを使うこともあります。
今の時代、織機が単純化していっており、織りの技術というものが機械の機能依存になってしまって、職人さんが育たないものです。旧式のシャトル織機というのは、一回で壊れてしまうくらいにどこの部分も調整ができますので、素人の人には扱うのが難しいものです。旧式の織機がなくなっていくにつれて職人というものが必要なくなっていくのは、世界的な流れではあります。織物の展示会に行っても、私自身、織の職人さんに会えることが少ないものです。
シャトル織機の縦糸の大きな開きを吸収してあげることが非常に大事であり、高密度のものを織る場合には、逆にテンションを上げてしっかりと開くようにして、また織りあがったときのキバタでの縮みも期待して作り上げます。織機以外にもその他のノウハウがいろいろとあって、織機の調整だけだと限界の時にはオプションパーツを使うこともあります。
今の時代、織機が単純化していっており、織りの技術というものが機械の機能依存になってしまって、職人さんが育たないものです。旧式のシャトル織機というのは、一回で壊れてしまうくらいにどこの部分も調整ができますので、素人の人には扱うのが難しいものです。旧式の織機がなくなっていくにつれて職人というものが必要なくなっていくのは、世界的な流れではあります。織物の展示会に行っても、私自身、織の職人さんに会えることが少ないものです。