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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

葉刈

2012年09月13日

家にも小さな前栽があるのですが、そこに一本のもちの木があります。これの葉刈が厄介で、10メートル以上は高さがあろうかと葉刈の人も、葉刈の本職そのものでないと木に登って葉を摘まんで取る作業は難しいようです。葉刈も本職の人というのは少なくなってきたものです。

昨日夕方、東近江市の甲津町という村に行きました。途中で、道がすごく狭くなって迷い込んだ感じになったのですが、そこには立派な黒松が植えられている家があって、盆栽の松の長巨大版みたいで家を隠してしまっていました。これは、何百年物なのでしょうが、切り落とされることなく残って欲しいなあと感じました。

甲津町からの帰り道、田んぼ田んぼで、9月10日で、もうほとんどの田んぼが稲刈りを終えています。今年の夏は暑くて生育が良かったのでしょう。今年のお米は美味しいだろうと思います。

今日は、午前中に京都のプリント工場からお越しくださり、依頼していた蝶柄が出来上がってまいりました。近江上布の柄がまた一つプリント柄として蘇りました。夕方にはコラボしがから電話をいただいてファンドの説明会で事例の紹介で取り上げていただけるそうです。ファンドの認定をいただいて出来る限りのことを詰め込んで、ビンテージアイリッシュリネンハンカチつくりに終わらずに大きく大きく広げましたので、やりたかったことの多くが実現でき、特別なリネン糸を使っての試織テストなど、たくさん経験を積むことができただけでなく、また、多くの皆さんとの出会いがありました。

当初はファンド事業をいただくこと自体が大きな挑戦で、織れなかったりできあがったものが普通のものだったらどうしようかという気持ちもありましたが、30年以上倉庫に眠り続けた糸を織って出来上がったリネンが自分が見たこともない特別なものであったことは幸運でした。やりたいことがあったから、ファンドを活用させていただいたという形でしたので、やりたいことを実現にもっていくという仕事にとって一番大事な基本のところをファンド事業を通じて学べた気もします。


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