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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

新年

2013年01月01日

新年、あけましておめでとうございます。穏やかなお天気で新年を迎えました。春を少し感じるような一日です。今年は、新しい生地をたくさんつくりたいなあと思います。テキスタイルメーカーがそんなことを言っていては駄目なのですが、つくろうと思っても、することに追われすぎていてつくりたいものをつくるところの余裕がないのが実際のところです。

「林与」というのはつくろうと思えばつくろうと思うものを自由に作ることができるところが特徴なはず。材料も使いたいものを手に入れるところから始めます。大きな会社というのは試作するのにも自由度が少なく、ものづくりが硬直していることが多いもので、成果に繋がらない見本倒れをすることは許されないことが多い。

日本というのは余裕のあるものづくりをしないといけないと思う。余裕というのは他の人ができない苦労する贅沢をしなさいということじゃないかと思う。自分自身がつくりたいものをつくり経験を積めることというのは本当に贅沢なことで、それが無くなるとノウハウ自体がなくなってしまうというより、ものづくり自体が消えてしまう。

日本では織物というのがどんどんと消え掛かってる状況で、立ち上がらないとと思うのが40過ぎの小さな織物会社の社長の初夢。日本に機屋を残すための、小さな運動から初めて行ければと考えています。日本の伝統的な流れを汲む機屋というのは、織物の文化を作り上げてきたので、世界的にみても織物の特別なノウハウが集積されています。現場の蓄積されたノウハウというのは現実的で人という要素が強く、机上のアドバイザーの技術的な織物の知識とは別だったりすることも多いものです。


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