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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

講演会

2013年03月12日

今日は、午後から米原の伝統産業会館で山本玄匠氏を講師に迎え、ビジネスカフェというイベントが行われ、参加させていただきました。山本氏の経歴を詳しくお聞きして、独自の経歴が独自の作風に結びついておられるのを感じました。色柄的には、グラデーションなども駆使するニューヨークのスプレーアートや現代のコンピュータアートに共通する要素もあろうかと思うのですが、その手法に特徴があり、柿渋をベースとされる手法で環境によいということ、また手描きされていること。

一般に草木染では難しいといわれている鮮やかなグリンなども自然に返る環境によい手法で耐光堅牢度もよく再現されているというお話で、これを実際に検証をできれば世界中の大企業でも難しい解決できない問題である草木染の常識を覆す世界になろうかと思います。

また、草木染の場合には本来は、耐光堅牢をを上げるために、何度も染めては光に当て重ねて染める手法が古来の品質の高い草木染の価値を生み出す要素だったのですが、それを一回で問題なく染められるというのは、他の染色工場さんでは一度も聞いたこともなく、信じられない世界を実現されている話で、染めの問題を多く抱える草木染業界がなぜ話題にすらしないのかも不思議といえば不思議。

洗濯堅牢度がよく、耐光堅牢度もよい、劣化しない染料が、どのようにすれば自然に上手に返るのかというところも染色業界が汚水処理に悩む中、大きな課題ではあるところなので、その問題もクリアされているというお話です。世界中の染料業界が作り出せない川に垂れ流しても無害でかつ物性に優れた染料をすでに実現されているというお話には驚きました。草木染に関してはどこまでが本当の草木染かという話になることが多く、検証できるなら、ノーベル賞ものではないかと思うのです。


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