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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

倉庫

2013年05月18日

朝から倉庫。倉庫の中は暑い日でも驚くほどひんやりとしています。倉庫の一角で撮影が行えるようなセットをつくって、とりあえず、倉庫や在庫の反物を一日10種類撮影しようと目標を立てました。倉庫の中の照明が暗いので照明を追加するもののなかなかオリジナルな色味が出ずに苦戦して、今日は7種類どまりで出荷に着手。

今回のプレミアムテキスタイルでは、150番手のリネンストールが、一番ピックアップが多かったのです。お客様の声を聞いて参考になったのが、オフ白よりも生成のほうがよいということ、それは、白だとファンデーションなどの色が移ったりして汚れやすいからという、売れ筋を形成するのはカラーコーディネイトだけではなく、モノづくりというのは実用面でのプラスマイナスを理解していないと難しいなあと思う展です。

真っ白なハンカチが売れるのかと思いきや、オフ白のハンカチのほうがリネンのハンカチとしては人気があったことも、林与が行った調査では、1対9くらいの差があって、オフ白のハンカチのほうが好まれやすいという傾向も判明をいたしました。それも、同様な理由の部分も含んでいるんだろうと思います。また、日本人は、一般的に塩素系や蛍光系の漂白を嫌う傾向があるのかもしれないと思います。

150番手リネンストールは、ビンテージアイリッシュリネン140番手ストールの派生商品になり、現行の150番手の糸を使っており手の届くところにまで来たのではないかと思います。現行の糸を使っているとはいうものの、150番手クラスとなると供給が安定せず、糸在庫があるときでないとなかなか納期が読めないのです。

それには、ファイバー原料の背景からして特殊なので、リネン紡績工場にとっても重い腰を上げないと引く事のできない糸なのです。リネン150番手の織物というと、カシミヤ以上に希少な織物であったりするのですが、織れる機屋も少ないのであまり話題にはなりにくいものです。リネンストールは150番手をガーゼに織るので、比較的簡単なのです。アパレル向けに150番手を通常の糊付けの方法で織ろうとするといろいろと大変です。


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