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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

猛暑

2013年07月09日

今日は猛暑で、朝から熱気に参りながらも、工場の中で、何台かの織機を動くように設定をしていました。8月お盆前なら分かるものの7月にこの暑さというのは珍しく、今年の夏の暑さを象徴している一日だなあと思いました。

海外の展示会の準備なども必要かと、午後からは会社案内の英語版を手伝ってくれる人を捜しに彦根に行きましたが、ちょっと難しそうなので、今度は別のルートを頼りにしてみようかと思いました。

今日も、企画の打ち合わせなどで、3件アポイントの予定をいただいたものの、7月、8月中はこれ以上案件を増やすことは実際の生産などを考えると難しくなっています。現場もやってみないとうまく行くかどうか分からないことばかりで、それを当たり前に仕事と割り切って前に進めていける人でないと仕事としても前に進まないものです。

このことというのは、今に始まったことではなく、職人さんを抱えているとやはり職人さんにしても20代、30代がピークで、40代、50代では実際の仕事で食べていくのは厳しくなるというのが現実的でよくある話。仕事なので仕事ができて当たり前というのは当たり前なのかとは思いますが実際の現場の人の力というのは限界ばかりであるもので、世界で一番安いところでのものづくりに軽く追い抜かれていくものです。

近江商人が、うさぎとかめの話を大事にしていたのも、人というものの本質を見抜いていたからじゃあないかと思います。そういう話を子供に言い聞かせるぐらいに大人自身が仕事の意味を理解していないと駄目だろうなあといえるのですが、小学生の子供のほうが大人以上に社会性があって我慢ができて吸収し成長もできる。

祇園祭なんかも、私が京都で学生をしていた頃から、曳き手をアルバイト募集という形、全国から道に溢れんばかりの観光客が押し寄せる日本の伝統的な祭りながらも曳くという作業に従事できるものは少ないもの。織物の現場というのは山を曳くのと似ているなあと。祭りでも一番大事な部分の一つであろうかと思うが、人は集まり回りの屋台などが賑わって成り立っていても曳く人からみる祭りというものは別の意味合いが非常に大きいもの。周りでお店を開いて観光客をもてなすことは自主的に出来ても、祭り本来の部分を支えることは難しいこと。


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