リネン日記
落ち着き
2013年07月18日
この前までの猛暑が落ち着き、朝夕がすこし涼しい日が続いています。6月とか7月のはじめから暑いので、この調子だとこの夏はすごく暑くなるだろうと思っていても、どこかで、うまくバランスが取れるように抑える力が働く、自然の力なのだと感じます。
今日は、倉庫で反物の検反と出荷を行った後、ロゴラベルが少なくなってしまってきたので、ひこねの組合につくりに行きました。ネットで林与の生地を使ってくださるお客様というのはハンドメイドされている個人の方や、作家さんが多いのですが、生地にロゴラベルがついていることが、林与でおつくりした生地の証でもあり、ロゴラベルも作品にご活用くださる方も多いです。
ロゴラベルについている、林与のロゴですが、これは、おじいさんのときにおじいさんが考案したもの。半世紀前の近江上布の反物を入れる段ボール箱などにもロゴが印刷をされています。おじいさんの頃というのは着物の時代、近江上布の着物というのは柄が命で、本麻着物生地のブランドとして一世を風靡するためにも、自分で作ったものを自分でブランド化して販売していくというの当たり前にやっていたのだと思います。
着物というのは形が決まっていますので、反物の柄をデザインするということはすなわちデザイナーそのものであったのではないかといえます。近江上布の反物を解くと、着物には使うこともない部分ですが、本麻の林与の布であることの文字を絣で織り込んであります。使わない部分に何時間も使うというのは無駄に思えるかもしれませんが、粋な計らいそのもので、そういう余裕が日本の織物業界にも戻ってくれば、また世界でも輝けるのではなかろうかと思うのです。
半世紀ほど眠っていた着物の時代のロゴを引っ張り出し蘇らせてみました。実は日本の繊維業界のロゴで、このようなロゴは珍しく、おじいさんが自分自身で考えたシンプルなロゴ。代々が、「與次右衛門」「與一」「與志郎」であったのに、「林与」と半世紀からシンプルな現代字体を選んでロゴ化してくれてあったことも、私、「林与志雄」にとって自分そのものに用意されていたようなもの。
自分自身がロゴを考案してもこれ以上に分かりやすいロゴはないだろうと、ロゴにしても完成されたもので良い物は良いでまったく触らないことも大事という、生地つくりにも通じる私の哲学に通じ。社名も、「林与織物」から「林与」に変えたのも、ロゴと矛盾のないシンプルなスタイルに通じます。
先代から引き継いだドタバタのときに、思い切って社名変更などもやっておかなければ、今も「林与織物」だったに違いありません。「林与織物」というのも5年前までは社名使っていたのに、今では懐かしい感じがしいろなことが蘇ってきます。
今日は、倉庫で反物の検反と出荷を行った後、ロゴラベルが少なくなってしまってきたので、ひこねの組合につくりに行きました。ネットで林与の生地を使ってくださるお客様というのはハンドメイドされている個人の方や、作家さんが多いのですが、生地にロゴラベルがついていることが、林与でおつくりした生地の証でもあり、ロゴラベルも作品にご活用くださる方も多いです。
ロゴラベルについている、林与のロゴですが、これは、おじいさんのときにおじいさんが考案したもの。半世紀前の近江上布の反物を入れる段ボール箱などにもロゴが印刷をされています。おじいさんの頃というのは着物の時代、近江上布の着物というのは柄が命で、本麻着物生地のブランドとして一世を風靡するためにも、自分で作ったものを自分でブランド化して販売していくというの当たり前にやっていたのだと思います。
着物というのは形が決まっていますので、反物の柄をデザインするということはすなわちデザイナーそのものであったのではないかといえます。近江上布の反物を解くと、着物には使うこともない部分ですが、本麻の林与の布であることの文字を絣で織り込んであります。使わない部分に何時間も使うというのは無駄に思えるかもしれませんが、粋な計らいそのもので、そういう余裕が日本の織物業界にも戻ってくれば、また世界でも輝けるのではなかろうかと思うのです。
半世紀ほど眠っていた着物の時代のロゴを引っ張り出し蘇らせてみました。実は日本の繊維業界のロゴで、このようなロゴは珍しく、おじいさんが自分自身で考えたシンプルなロゴ。代々が、「與次右衛門」「與一」「與志郎」であったのに、「林与」と半世紀からシンプルな現代字体を選んでロゴ化してくれてあったことも、私、「林与志雄」にとって自分そのものに用意されていたようなもの。
自分自身がロゴを考案してもこれ以上に分かりやすいロゴはないだろうと、ロゴにしても完成されたもので良い物は良いでまったく触らないことも大事という、生地つくりにも通じる私の哲学に通じ。社名も、「林与織物」から「林与」に変えたのも、ロゴと矛盾のないシンプルなスタイルに通じます。
先代から引き継いだドタバタのときに、思い切って社名変更などもやっておかなければ、今も「林与織物」だったに違いありません。「林与織物」というのも5年前までは社名使っていたのに、今では懐かしい感じがしいろなことが蘇ってきます。