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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

L25HD

2013年08月03日

L25HDのキッチンクロス、いろいろな方から、気に入ったといっていただけるけど。なかなか作るのが難しい。今日も整経して巻き取り、織り出し、糸がL25と太いのでシャトルの管に巻くことのできる糸では、50cmほどしか織れない。横糸の管巻きや、交換作業が忙しい。

なぜ、L25HDが出来上がったのか、不思議な縁を感じる。ときどき字の会合などで、公民館で洗いものなどしていて、綿の薄いフキンで、拭いても茶碗などがべとべとでそれをそのまま使うというのは気持ちの悪いもの。自分がキッチンクロスをつくろうとしたときに、リネンの機能性に着目して、キッチンクロスというと薄いものが多いが、しっかりとした厚いものをつくろうとして、自分の中でもリネンの吸水性のテストなどを繰り返した。

もう一つの思いは、使えば使うほど味のでるリネンというものを作りたいと思って、これもしっかりと織ることで、とことん丈夫なフキンとなった。最初につくって、5年以上になるが、形も変わらないままとりあえず5年間作り続けたことで、L25HDがきっかけとなって多くの出会いもあった。不思議な布である。

多くの方にも、多くの新しい出会いをもたらすことができる布ではないのかと思う。L25HDは大判なので、小さくカットしていただくと、1mでも、3枚から4枚、小さなキッチンクロスが出来上がる。小さくても十分な吸水性を持つので実用できです。また、2m続きでバスタオルに使っていただくケースも多い。ほか、しっかりとした布なのでカバンに使っていただいたり、小物作りに使っていただいたりと、普通の洋服向けの布以上に応用性のある布が出来上がった。なぜ、こんな布が一発で出来上がったのか不思議な縁を感じる。

しかも、10色展開を最初からしようと思ったのも偶然のこと。かわいいんじゃあないかと思って、仮に10色作って、それがそのまま5年ほど続いている。ベストじゃなくても作ること続けることで、自分自身でもそれがベストに思えてくる。林与のロゴ看板と同じ感覚。自己満足の塊かもしれないが、そんな感覚の布作りを増やして行きたい。同じもので続くものを増やして行きたい。


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