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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

すいません、すいません

2013年09月09日

シャトルの6号台の音が、「すいません、すいません」といいながら織っているように聞こえる。この1ヶ月ほど織り続けてがんばっているのに、動く音が、「すいません、すいません」、と聞こえるのはかわいそうな話。

そんながんばっていた6号台の音が、急に変に変わって、シャトルを挟むようになった。ステッキを叩く部分の鉄のネジ部品が外れてプラスチックが取れてしまったからだが、どのくらいの力で叩くかで、シャトルを挟んだり挟まなかったり。

シャトルのスピードが遅いからは糸に挟まるのではなくて、シャトルのスピードが速すぎて、反対側で跳ね返って止るために、その反対側で叩かれるときに距離が大きく、力が伝わり難いので、反対側でしっかり叩かれないことでシャトルのスピードが遅くなり、反対側から帰ってくる時に鋏んでしまうということ。

叩く力を落としてあげて、シャトルが綺麗に反対側で止るようにしてあげると、反対側でしっかりと叩かれて帰ってくる。急ぎの仕事でシャトル織機が不調になるとすごくあせるのだが、冷静になって物事をみると、どこかに正しい答えというものはあるものだ。

シャトルの6号台、元気に復活し、直ってよかった。でも、もう音は、「すいません、すいません」じゃなく、すごく偉そうな音で「ドドドン、ドドドン」な感じ動いている。本来は、この音であるべきなのだが、「すいません、すいません」といいながらがんばって動いているほうが親しみを感じることができた。

シャトル織機を修理していると手が油で真っ黒になる。そんなときに電話が鳴って、電話を取るのか取らないのか迷うが、思い切って取って話をすると、案の定、白い受話器は、油汚れで真っ黒。どうやって白くするかだが、リネンが活躍、乾いたリネン25HDのハギレで、拭いてあげると汚れも広がらず簡単に真っ白に戻ってびっくり。


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