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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

フォーク

2013年10月02日

ここ2日ほど、シャトルのフォークの問題で解決が困難な事態があって、確認すると、フォークの問題起きて当然の答え。横糸切れ検知のフォークを使わずに切れない糸であることを想定して生産しておられるものだというのが分かり、その量産だけを引き受けてしまった立場としては、その方法では横糸が切れた際に、かなりの不良が出るのが当たり前というのを確認して仕事ということになってしまいます。

そうでなければ、人が一人ついて糸が切れるか切れないかを張り付いてみようが、まだ失敗は出るし、手抜きはやはり後を引くものです。見本を作るときに本番を想定して生産しないと、見本なんて自由にものづくりができて簡単ですが、量産の再現性を確保するためには、見本つくりのときに、問題を徹底的につぶしておくことが大事です。

実際には、手織りや手作業でつくるモノづくりというのは自由度が何倍にも膨れ上がります。手織りというのはアバウトでも何とかなるものです。でもその度に人の力を必要とするので再現性と量産には向きません。

解決方法がないとは思えないのですが、糸も準備されているので、その糸を使ってあげることも一つの方法だろうと思うのですが、おもい掛けない大きなリスクを孕んでいる仕事、普通にやったらたぶん、2割から3割の不良率だろうというのが見本作りの時点で覚悟できていればよいですが、その危なさ覚悟できていないと仕事としては成り立ちません。


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