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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

捺染

2013年12月20日

今日は、ある機関からのお話で、東京で麻の布を探しておられる捺染工場さんがあるとか、お名前を聞いてもしやとおもったら、以前、型染関連でネットで調べているときにたどり着いたこともあった、林与が近江上布とは違うけれども昔ながらの素敵なことを続けておられるなあと思っていた捺染工場さんでした。

残ったというのは普通に残れることはまずないので、残そうとされて残してこられたという意思の形ではないかと思うのです。日本国内では流れが着物の世界に戻ることはまずなかろうで、海外のほうが日本のガチな世界のものづくりに高い評価があるもの。

たらればですが、林与も近江上布を作り続けていたら、世界でも一番凝った織物の一つを量産できるという神掛かった力を自負できたでしょうが、今、同じような工程でつくったとして、職人集団を抱える支える必要があることを考えると1反注文が入っても作るかどうか迷うだけのことだろうと思います。

もともと神とか鬼とかいう存在も病気を治せるとかもあろうかと思いますが、よい布を作れるとか、強い刀を作れるとか、農業の知恵とか、人の能力を超えたところから来ているものだろうといえるのです。電気の発明で、産業革命が起こって、当たり前に神が作り上げたようなものが溢れるようになって、人の中に神や鬼というような存在を感じることがなくなってしまった。

たとえば近江上布のハギレ、あれは、神や鬼でなければ作れないものであるのを感じられる感じられないで、私からすると布を見る目というもののあるなしが分かるものです。まずは、柄に目を留められて和調な色柄の豊富さに驚かれますが、そのすべてが横絣であることを語るに、日本の織物の力をPRするのにはよかろうと思います。


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