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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

京都の染工場にて

2014年01月06日

この3日間、正月ということで京都の染工場に無理をいい、現場を借りて詰め込みでの後染の作業。一度ではうまくいかないばかりか、何度も色を出しなおして、浴比の問題なども含めて、簡単ではない問題を乗り越えないといけない。

日本の染色も含めて織物の世界というのは引退間際の方が指揮されていることが多く、どこの工場に頼んでも5年先に同じものができるのかという確約はないもの。この案件以外にも見本を作って本生産のところに差し掛かって、引退されてしまわれるというようなこともあったりで同じものが出来るという約束がひっくり返って大変なこともある。

1着が100万円を超えるような高級な絞り染めの染め工場で3日間仕事をしたことで、染色工場の社長の話を聞きながら、京都の染工場の中での作業というものの流れも勉強が出来たという大きなメリットもある。普通の家に見える建物の中に、染浴が並べてあって作業が行われている。

京都で仕事をするということは、滋賀県で仕事をするというのとは違った制約がある一方で、京都の人のほうが仕事しないと生きていけないという感覚を持っておられるのも感じる。田舎は広く裕福ということで働いている多くの人に焦りがないというのもあるのだろう。


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