リネン日記
江戸小紋
2014年01月08日
今日は、朝一番で東京早稲田にある富田染工芸さんにお邪魔しました。ルーブル博物館などでも型紙で捺染したストールを販売されているのですが、麻のシリーズも展開されたいということで、林与のリネン素材や本麻素材を検討下さっておられます。私自身も近江上布柄の展開を考えたときに、シルクに捺染ということで分野が違うものの型紙捺染に関してはネットで調べて、日本の型染の世界で一番気になっていたのが富田染工芸さんでした。
今回、特別のストール用の麻生地を探しておられるということで、JETROさんからのご紹介をいただきお会いする機会をいただきました。お会いしてお話をお聞きするとものづくりに対する考え方というものがまったく同じで、仕事に対する姿勢や繊維業界を見つめる目も仕事における価値観を守っていこうとされるときに目指される方向性も同じなのです。
お話をしていて、やはり、親方の大変なのは技術的なことではなく、仕事があっても成り立たせるということだろうかと思うのです。お話を聞かせていただいた後で、工房を見学させていただきました。普通は型紙の多さに目がいくのでしょうが、私が興味深かったのは、蒸し器や糊抜き機、加工までも自社で持っておられ、社内で一貫した生産ができること。
型紙を使って捺染するだけじゃなく、すべてに精通されているところがまさに魅力。わたしも、子供の頃の近江上布を生産していたころの家の現場と似ているのです。ものづくりするということは、やはり自分のなかにすべてを持っていないと難しいのだろうと思いました。人の力を感じるのです。給料なしでも弟子入りしたい気分になるような世界です。
今回、特別のストール用の麻生地を探しておられるということで、JETROさんからのご紹介をいただきお会いする機会をいただきました。お会いしてお話をお聞きするとものづくりに対する考え方というものがまったく同じで、仕事に対する姿勢や繊維業界を見つめる目も仕事における価値観を守っていこうとされるときに目指される方向性も同じなのです。
お話をしていて、やはり、親方の大変なのは技術的なことではなく、仕事があっても成り立たせるということだろうかと思うのです。お話を聞かせていただいた後で、工房を見学させていただきました。普通は型紙の多さに目がいくのでしょうが、私が興味深かったのは、蒸し器や糊抜き機、加工までも自社で持っておられ、社内で一貫した生産ができること。
型紙を使って捺染するだけじゃなく、すべてに精通されているところがまさに魅力。わたしも、子供の頃の近江上布を生産していたころの家の現場と似ているのです。ものづくりするということは、やはり自分のなかにすべてを持っていないと難しいのだろうと思いました。人の力を感じるのです。給料なしでも弟子入りしたい気分になるような世界です。