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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

大根

2014年01月20日

大根が安かったので3本買って、1本1cmの厚さに切っておでんにしてみた。一回炊いて冷まして、2回目炊いて冷まして、3回目に暖かくして、ようやく柔らかくなって味が中まで浸透し非常においしい感じ。冬の終わりになると毎年農家で白菜や大根を破棄する風景が見られる。今の時代は恵まれた時代だなあと思う。ハンバーガーショップでハンバーガーを食べるよりも何倍も体によいんじゃあないかと思う。実際、おでん大根、食べた後の体の雰囲気が非常に良い。

今、日本の農業は自由化されようとしているが、決定次第で稲作農家の運命が決まるといってよい。それだけでなく、農地の維持が不要になり社会構造や風景までもが変わることになる。維持するのにも必要以上にいびつな力が掛かっていたとはいえるので、それでも限界点に達していると考えれば改革が必要だろう。でも、農家としてやっていこうという気持ちの高い人がいれば、採算性とかそんなしょぼいものに目を当てないで、もっと大きなビジョンで応援をしてもよかろうかと繊維業界の流れをみて思う。

イタリアやフランスの生地産業が華やかで世界のファッションのトレンドを形成しているのも国の大きな力が働いているから、産業がピークを超えたときにその後というものは、働いている人の能力も年毎に落ちるので、国として雇用を維持がひつようならその対策をすべきだし、産業の中での世代交代を促すような法改正も必要だったろう。今、高齢化で次の世代のないといわれる農業に関してもそのことが言われているなかでの、自由化問題。

別に新しい産業や商品なんてものはいつでも来るもの拒ます去るもの追わずでよいかもしれないけれども、定番的な、昔から続いているものが一旦途絶えるともう戻ってくるということはほとんどない、戻ってきたとしても本来の価値観が失われてしまって、損得勘定ありきのものになってしまっていたり。


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