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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

近江上布柄ストール

2014年04月17日

今日は、近江上布プリント柄の選択。この春夏は20柄を立ち上げることを目標にする。柄自体行きたいと思う柄はあるけれどもプリントでの再現性の難度などから、比較的行けそうなものを検討する。

新しい取り組みというのは、どこまで技術を持っているかということが開発のスピードを左右する。一つ一つがブレーキが掛かるような制約が多いと出来上がったとしても本生産で少しの壁を乗り越えることができないとかだとすごく困るので、それは技術の問題ではなく仕事に対する考え方の問題。普通に安全なモノづくりだと、出来上がったものも普通のもの。普通のものというのは安定性があり別に悪いわけではないけれども、ワンランク上に行くためには普通とは違うところでのモノづくりが必要になる。

納期なんかにしても、今の時代は短納期なものづくりになりがちで、あるものを組み合わせるだけということが多い。一から生地をつくるとなると開発という部分に時間が掛かるものである。時間だけじゃなくお金ももちろん掛かってしまうので、出来上がりのものを組み合わせるだけのものづくりになってしまうのだろう。働く時間にしても、よほど能力がないとまともなものは作るのは難しいのだが、能力がないうちから働く時間が短いので、いつまで立っても一人前になるのは難しいという問題があろうかと思う。

最近は運送会社なんかもずるい会社が多いなあと思える。一つ大きなサイズにしてお客さんから高い送料を取ろうとする運送会社が多いのだ。悪意すらなく業務としてお客を騙すことを仕事としているのが怖い。私が行くとそういう問題は少ないが、70歳の母親に頼んだりして荷物を持ち込むと、騙せる素人相手だと思うのか、1社というだけでなく、どの運送会社でも悪意が働きがちで、2回に1回くらいのケースで大きいサイズで請求されたりする。

お年寄りはオレオレ詐欺に注意ということだが、大手の上場の運送会社のいくつもがこのあり様で褒められたものじゃない。海外旅行に行くと、おみやげ物屋なんかで騙されることが多いといわれたが、今は日本の大手企業が年寄り相手に業務として詐欺を働くというのも茶飯事。これも働く時間が短いので、責任を果たすべく正しく仕事をできなくなってきていることが原因だろう。しかも、日本は働いている人の割合が非常に低いので、少しの仕事でたくさん取らないと回らなくなってしまっている、そういうのがお客を騙して成り立たせようというのに繋がってしまうのだろうが厳しい話だ。


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