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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

6月暑い1日

2014年06月01日

今日は、暑い一日でした。夏そのものの日差し。倉庫に行って、反物を検反する合間に、西に傾く太陽をじっくりと眺めたのですが、午後4時でも強い日差しでまぶたを閉じていても目が焼けるような、また、体も干しあがるような勢いで、目の前の草のほうが強いなあと思えたり。

麻にしても植物から取れる繊維ですが、草である時間よりも糸となり織物となり洋服となり存在する時間のほうが長いのです。道を走っているとアカソがいたるところに生えていて、アカソが近江湖等地域の特色のある原料であったといわれているのに、今は使われなくなってしまったというのは残念なことです。糸で存在しても織ろうとすると気合が必要なので草から行くというのは果てしない道程で、昔の人の生地に対する思いが半端ではないのも、そういう苦労を乗り越えていたからだろうと思えます。

近江湖等地域でも大国荘というのは、古代に豊かな地域だったとされています。愛知秦商人が愛知川を治水し、水田を張り巡らせたのでしょう。かすかに、昭和40年代の後半に眺めた田んぼの雰囲気というのは、そこでここの人たちが最初に田を開いたときから続いている風景だったのでしょう。

近江の地域というのは、神仏信仰が厚い地域なのに、すき焼きの伝統文化がある。これも、なんとなく理由が推測できるのです。


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