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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

お客様

2014年06月13日

今日は朝はちょっと遅め、11時に大阪からのアパレルのお客様。継続してのお取引のある会社で、新しい担当の方が始めて会社に起こしになられる。アパレルの方にも、実際の織物の世界がどんなものであるのかというあたり、雑談も交えながら。また、私自身も、セレクトショップで以前働いておられた話なども興味深くお聞きする。

人が新しいものを生み出そうと動く姿勢というのは美しいものだと思う。先日もあるアパレルの方がシャツが出来たので東京に来るときにも会社に立ち寄ってほしいといわれ、喜んで下さっていることが嬉しいし、自分が費やした苦労が形になったということ喜べる。

あるアパレルさんで、ある方が1年かけてつくられた布が滑脱だかの問題で、お金は払われたもののすべて使われないことになったそうで、現実というものはそういうこともありえるもので、新しい取り組みが正しい結果となるということも奇跡的なことなのだろうと思える。私自身、昨年は3つの新しい取り組みの案件がトラブルことになり、そのトラブルの部分は織物とは違うほかの方の専門のところなのだが、そういうのも機屋である自分が解決していかないとならないことも含め、機屋というのは、工賃仕事の加工業とは違ってリスクをまるかぶりしないといけない高い仕事だなあと思える。

今日もアパレルの方に、ボツとなった布と元のサンプルを見せると濃さがまったく違いますねと、一言なのだが、その仕事をした工場の人というのはその違いというのは許容範囲だと納得がいかない様子。外から見てまったく駄目なのだが、仕事した人にとっては仕事したのだからお客が満足しなくてもお金を貰って当たり前ということのほうが多い。そういうのを解決していくのも機屋の仕事だったりと機屋が織るだけの仕事ではないので、自分以外のほかの力が落ちてくると一番に潰れてしまう。




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