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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

七夕

2014年07月07日

今日は七夕。数日前、東円堂のある家の軒に五色の短冊が掲げられた。七夕なんだなあと思う。七夕の儀式にしても、古来からのもので、棚機女(タナバタツメ)の信仰からそう呼ばれるとされる。中国の牛郎織姫の伝説も似たような内容なので、日本人の祖先も中国人の祖先も同じ出所ではないのかと思い、私自身が徐福が弥生時代をもたらしたと考え、日本の皇族の始まりにも深く関係していると思うのだ。

織物の仕組を考えたときに、今以上に精密な織物を昔の人が織ることができたことはなぞであったが、製鉄の技術にしてもたらら製鉄の存在をしってしまうと、渡来人の持ってきた技術の高さというものは現在の技術に匹敵するものがあり、鉄筬くらいは簡単に作り上げていたであろう。

織物で思うのが、機の構造ではなく、糸の作り方。シルクの糸にしても、麻の糸にしても、それが日本と中国別々のところで生み出されたとは思え難い。渡来人が、糸を績む技術も日本にもたらしたと考えてよいのではなかろうか。近代以降、紡績の時代が200年ほど続いて糸をつくることも変わり果てたが、それまでは、徐福一行が日本に来てから2000年の間、持ち込まれた技術が日本の中で継承されていたと考えてよいのだろう。

物語は語り継がれるだろうけど、その中に出てくる織物を織るということが継がれなくなってしまっている。七夕の話を聞いて、機織の話が出てくるからかろうじて、機織というものを小さな子供が知ってくれているのだろう。


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