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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

紋紙

2014年07月02日

ジャガードの紋紙が破れかけているので同じのを彫りなおそうとすると。紋紙屋さんが、昔のデータというのが古いコンピュータシステムの中にあって取り外してしまっていて、取り出せないというような話。紋紙の紙のメーカーがなくなったという報告も受けて、それもやや薄いもので敗れやすいとか四苦八苦してしまう。

そういうのにも準備しておかないとならないのだろうけども、紋紙の不要な電子ジャガードへの移行のタイミングなのかとも思う。このことを考えると産業用の資材というのは需要が少なくなると供給が難しくなるという一例で、機械はまだ動いてもその消耗品的なものや部品が供給されなくなると蓄積した柄ですらもが再現が難しくなる。

これからはジャガードの注文を受けるたびに紋紙が破れると新しく彫りなおすというような作業になる。紋紙なんて紙のタイプは針を傷めないように無理と破れる程度の強さ。強い紙だと掘るときのこともあって掘り難いなどともいわれる。

林与のドビーにしても同じくプラスチックで出来た紋紙のようなフィルムドビーといわれるタイプ。こちらにしてもブラックボックス化してしまうと横糸が頻繁に切れる麻糸の場合は、後退する作業を頭を使いながらになるので量産には向かないだろう。見本は作りやすいが、本生産の安定性が落ちる心配はある。慣れた作業環境が一番仕事がしやすいもので、どの織機も基本同じ動作で統一して正しく織物が織れるようにしておくと、織る人が専門的にその織機につく必要もなく柔軟性の確保になる。


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