リネン日記
手を汚すこと
2015年05月10日
普通に織っているだけなら手は汚れないものなのだが、シャトル織機の調整などを行うと少し織機を触っただけでも手が真っ黒に汚れ、手を洗ってもなかなか綺麗には油汚れは落ちないもの。
この手の汚れで思い出すのが、カリフォルニアにいたときにジャガーに乗っていてよく故障したので、自分で直せないときには修理工場に持って行った。正規のディーラーだと非常に修理費用が高いので個人経営のジャガー専門の修理店に持って行くことが多かった。
そこのアメリカ人の店主兼修理の当時50くらいのおっちゃんは、行くといつも修理している最中なので、話を聞くために油だらけの真っ黒な手を洗うところから始まった。受付をしていたたぶんおばちゃんはアルゼンチン人で、ジャップと私のことを呼んだが、悪意はまったくなく、私と話をしようと親しみの気持ちが伝わってきた。年に修理で困ったときだけいくだけなので数回なのだが、クリスマスカードも届いた。
自分が仕事で手を汚して思い出すのがそんな昔の思い出で、手を汚して働くことに嫌な気や悪い気はしない。問題に直面したときに自分自身が修理できる能力がなかったら、たぶん、林与という会社もほかの会社のように織物を織ることを止めていただろうと思う。織機の下にもぐることを率先してやれる人でなければこの仕事は成り立たないだろうと、仕事に関わったときから感じていて、いろいろと覚えたのでなんとかやっていけるのだろうと思うので、手を汚して仕事をすることは大事だと思う。
また、手を汚すだけでなく、仕事のしわ寄せみたいなものの泥を被るのも大事だなあと思える。そういうのを被ろうとしない人が多い中で、だれかが泥を被り片づけをすることで全体が回ることも多い。自分の手を汚すことができなかったら、手を汚すことを出来ない人が増えていったときに、織物の仕事は難しくなるだろう。
この手の汚れで思い出すのが、カリフォルニアにいたときにジャガーに乗っていてよく故障したので、自分で直せないときには修理工場に持って行った。正規のディーラーだと非常に修理費用が高いので個人経営のジャガー専門の修理店に持って行くことが多かった。
そこのアメリカ人の店主兼修理の当時50くらいのおっちゃんは、行くといつも修理している最中なので、話を聞くために油だらけの真っ黒な手を洗うところから始まった。受付をしていたたぶんおばちゃんはアルゼンチン人で、ジャップと私のことを呼んだが、悪意はまったくなく、私と話をしようと親しみの気持ちが伝わってきた。年に修理で困ったときだけいくだけなので数回なのだが、クリスマスカードも届いた。
自分が仕事で手を汚して思い出すのがそんな昔の思い出で、手を汚して働くことに嫌な気や悪い気はしない。問題に直面したときに自分自身が修理できる能力がなかったら、たぶん、林与という会社もほかの会社のように織物を織ることを止めていただろうと思う。織機の下にもぐることを率先してやれる人でなければこの仕事は成り立たないだろうと、仕事に関わったときから感じていて、いろいろと覚えたのでなんとかやっていけるのだろうと思うので、手を汚して仕事をすることは大事だと思う。
また、手を汚すだけでなく、仕事のしわ寄せみたいなものの泥を被るのも大事だなあと思える。そういうのを被ろうとしない人が多い中で、だれかが泥を被り片づけをすることで全体が回ることも多い。自分の手を汚すことができなかったら、手を汚すことを出来ない人が増えていったときに、織物の仕事は難しくなるだろう。