for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

天下一品

2015年09月09日

1年ぶりくらいだろうか、天下一品のこってりラーメンを食べた。京都という土地の利もあるだろうが、京都でも北白川という市内から離れた場所で立ち上がった屋台ラーメンが、味の個性で、全国的に有名なラーメン屋さんに。

今日は、初めて天下一品を食べる人と一緒だったが、やはり、こってりラーメンは味が濃すぎるという当たり前の感想を得て、これなんだろうなあと思う。普通だと濃くて食べられないような味が、多くの方がおいしいとなる感覚。一度食べたら忘れられないような味の世界。

本当かどうかはわからんけども、私の中では、テレビゲームにしてもそれ自体が面白いということよりも、それを共有できるような人の関係があって、それが上手であることで威張れるとかが大事だから一所懸命になれるんじゃないかと思う。だからこそ、ブームが去ると興ざめして一斉に飽きるなんてのも。

ラーメンにしても同じなのかもしれないなあと感じるのは、ラーメンを紹介して食べるときには、学生時代にこのラーメンをみんなと食べて楽しかったというような要素が含まれ、単にお腹が空いたからとか、味だけのことではない気もするのだ。

今は仕事に追われすぎて、このラーメンが出来上がる10分、15分の時間ですらも待てないというのも「あかん」なあと思いながら、創業者木村勉氏の「正しい努力」という文字が、天下一品の姿勢を貫く気がする。大きくなった天下一品にしても、一つの店を守るのも簡単じゃないなあと思う。

私の仕事のスタイルは「あかん」といわれることが多い。普通を目指せということなのだろうが、それなら商売なんて早くやめておいたほうが深手を負わずに済むだろうと思うのだ。やるなら真剣にやって成り立たせるところを目指すのが大事なのではなかろうかと思う。企業が普通に慣れた人の集団となると落ちるのは早い。

今日は、糊なしで昨日一日15時間ほど掛けて織ったぼろぼろのストールを、出荷前、3時間ほど掛けて針で目を拾い縫って直した。そういう作業を出来る人も少なかろうが、当たり前に必要な作業。自分がそれをまだやる意思をもっているのが救いなのだと思う。私の仕事なんて毎日がこんなのの繰り返し、織機の調整も似たところがある。こんなのやってたら普通は潰れるだろうが潰さずにできているのが能力なのだろうと思う。

先代なんかはお前は仕事なんてやれるわけがないと周りにまで豪語していたが、私からすると先代なんかは仕事してないから仕事が無理なタイプでぶつかっていたから、仕事がまだ残せている。そういうどうしようもないところから抜け出せないと活路すらもないものだが、抜け出そうとするのを拒もうとする力が通常は働いて成り立たないままにというのが多い。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内