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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

着物

2015年11月10日

今日は東京より和装のお客様。最近は、和装に関しては自社企画の着尺をたまに織る以外には、3社からのお仕事を受けているにとどまる。本麻ともなってくると一反一反売られる形になってくるので、そうたくさん流れるものでもないのも良くわかるのだ。

着物の世界とアパレルの世界では同じ、本麻でも異なる風合いが好まれる。着物の世界というとどちらかといえば硬い風合いが好まれ、アパレルの世界ではできるだけ柔らかい風合いが好まれるものだ。

着物というのは基本的には、できるかぎりしっかりと織るというのが基本。番手に応じた密度があって、薄いものを織りたければ細い糸を使い、厚いものを織りたければ太い糸を使う。アパレルの世界だと、薄いものを太い糸を粗く織って織ることもありえるだろうが、昔の織物にあるあの独特の手織りの厚みというのは、手織りのアイリッシュリネンなどにも共通をする要素だろう。


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