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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

リネンネット(リネンの網)

2010年02月22日

昨日、倉庫に行ったとき、リネン30番手の網を見つけました。海で魚を取る網みたいな編んだ網です。30年くらい昔にどこかの工場に依頼して作ったのでしょうか(これは近江で作ったものではありません。)。箱に入って、ぎっしりと入っているので、売られること無く眠っていました。魚や鳥を取る以外に、なにか用途をみつけることができる人がいるなら面白いかもしれません。

ビンテージな良質の糸を使用しているのでやわらかく光沢感があります。今の糸だとリネン100%で、これが作れるのだろうかと思います。とりあえず、ショールやマフラーに良い感じなので、限定っぽい感じになるかもしれませんが販売を開始したいと考えています。

3月の末に、JFWファッションウィーク主催のアジアのデザイナーが集う、ファッションショーが東京で行われます。そのご招待状が届きましたので、出席させていただこうかと考えております。どちらかというと、展示会に関しては、上海やホンコンに押されて、日本はアジアのファッションの中心ではなくなってしまいました。ただ、救いなのは、台湾などでは、ファッション雑誌の8割が日本の雑誌で、上海でもファッション雑誌のコーナーも日本のもので埋め尽くされています。日本の企画がアジアをリードしていくことが予想されます。

今の若手デザイナーというのは、デコレーションっぽい感じのデザインが多いところが、アパレル業界などからは、実力が伴わないと評価されるところなのではないかと思います。布つくりにたとえると、奇抜な柄を組めば、それがファッションだ、という自己主張のところで終わってしまい、見る側の感性に訴えるような客観的に見てよいと思えるような共通項を欠いてしまっているのではないかと思います。その共通項というのが、脈々と受け継いだ、伝統的な色調であったり、風合いであったり、だと思うのです。それは、それぞれの国や地域で残していかなければ、他の人には残せないものだと思います。


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