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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

オーガニック

2016年03月08日

オーガニックの糸はやはりリネンにしてもラミーにしても癖がある。それが本物の証なのだろうが、今、織っているオーガニックラミーは、昨年の最初の試織で、織機を4回載せ替えるなど横糸の打ち切れの問題で苦戦した。その理由がわかったのは今日。

本生産にしても苦戦するだろうと予想をして台数を増やして納期対応したが、予想に反していい感じに織れて驚くほど、最後に一番織り易いだろう白を残した。ところが、染糸を白に交換した途端にあの去年の悪夢が再来。片側の耳が縦の綿の耳糸に負けて打ち切れを起こす。回転数を落としても駄目で結論からいうとオーガニックラミーは、耳が締まるシャトルで織るのには糸の強度の面で白は向かないということだろう。

試織をして苦戦したのも、色糸が染まってくるまでに、白を織っていたからということで、織機や織機の調整に問題があったわけではなく、織れない謎が解けたような気分である。しかし、今から白を問題なく織らないとならない状況で、何台か掛けているどれかの織機で織ることができるのかできないか試してみるしかないだろう。

染めた糸のほうが強いというのは不思議に思える。反応染料の結合が糸を強くしている可能性もあるだろうが、薄い色でも染めてあるだけで全然違うことからすると、糸の状態で100度近い温度でラミーの毛羽などが複雑に絡んでオイリングでしなやかになって、伸度が増して強度が増しているのじゃないだろうか。


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