リネン日記
着分
2009年07月03日
今日は、朝一番に、染工場に糸のビーカーをお願いに行きました。ビーカーというのは、糸を30g程度試験染して色出しすることです。今日は、こげ茶の色だったのですが、着見本というのが入ってきて、糸のほうは在庫があるのですが、昔の糸なので在庫の糸で足りるかどうかわからないため、念のために、着分を作るために1kgだけ染めて着分を作ります。
着分3Mは本番を生産するのと同じくらい手間が掛かりますので、高級な布を扱っておられる機屋さんでは、着分対応ができないところが多くなっています。安い布の場合、大量に生産して、その原反から着分を切って送ればよいのですが、ブランドオリジナルの高い布の場合、前もってたくさん作ることはできないので、着見本は着見本としてだけ作ります。
糸から染めたりするような着見本ですと本番と同じくらいの拘束が掛かります。普通のペースですと1ヶ月から2ヶ月ほどかけて3Mを作るわけですから、1M当たりに何万円ものコストが注ぎ込まれます。「林与」の場合、10日程度で見本を仕上げ、服にして2~3週間程度が多いです。そうして作られた服は展示会デビューするのです。
糸から服まで眺めていると、いろいろな改善点が浮かんできます。もう少し、布が柔らかいほうがよいとか、透け感を抑えたほうがよいだろうとか、そういうフィードバックを本番に入れ込むこともよくあります。
着分3Mは本番を生産するのと同じくらい手間が掛かりますので、高級な布を扱っておられる機屋さんでは、着分対応ができないところが多くなっています。安い布の場合、大量に生産して、その原反から着分を切って送ればよいのですが、ブランドオリジナルの高い布の場合、前もってたくさん作ることはできないので、着見本は着見本としてだけ作ります。
糸から染めたりするような着見本ですと本番と同じくらいの拘束が掛かります。普通のペースですと1ヶ月から2ヶ月ほどかけて3Mを作るわけですから、1M当たりに何万円ものコストが注ぎ込まれます。「林与」の場合、10日程度で見本を仕上げ、服にして2~3週間程度が多いです。そうして作られた服は展示会デビューするのです。
糸から服まで眺めていると、いろいろな改善点が浮かんできます。もう少し、布が柔らかいほうがよいとか、透け感を抑えたほうがよいだろうとか、そういうフィードバックを本番に入れ込むこともよくあります。