リネン日記
プレッシャー
2016年05月07日
今、助成金をいただいているプロジェクト、審査員の皆さんからは応援してますという暖かい言葉が多く、3年計画ながらその間にどこまで形にできるのかというプレッシャーもある。自分の中では完成までには10年計画。伝統工芸の領域と共有する部分も多く、さらに民芸の味や工芸の人の芸術的な部分だけではない、現代にどこまで通用するのかという応用的な部分が必要に思う。
昔の近江上布が伝統工芸品として認定させる前の時代には、今の何十倍もの人が携わっていたけども、今回のプロジェクトもいろいろな方の知恵をお借りさせていただく部分はあるのだけど、極論からすれば、多くの実際の作業は林与の一人プロジェクト的な部分が大きい。けど、だからこそ、そこにオリジナリティとかオンリーワンとかが詰まるという要素はある。たくさんの人が集まると逆に無理ができなくなることも多い。せっかく、とことんできるチャンスを手にしたのだから、とことん苦しんでみるのもいいだろう。
数年前に、染を自分でやろうとしたときに、プロのアドバイスをもらって、ほかの会社さんの設備を自由に使ってもよいというような話もあったのだけども、仕事の流れている会社さんの現場、お金を払っても自由に使えるのは正月三が日だけで、近くの駐車場に3日寝泊りして過ごした。
海外が既存のレベルだとなんても簡単に作ってくるのに、なんで日本ではこれほどまでにものづくりが難しくなってしまったのだろうかを感じた一件である。超えたものを作るためには、とことん追求できるような超えた環境というのも必要で、それを準備するのも自分次第というあたりなのだろう。特別な設備投資でなくてもいいけど独自の世界。
工場さんにとって成り立つような量産で入ったときには、工場さんに頼む形でよいけども、最初のデザイナーさんをうならせるような世界を持たないことには、世界の舞台ではやはり弱い。いろんな展示会に参加して、世界でも名の通ったデザイナーさんやテキスタイルディベロッパーの方に話するときに、林与にとってのとことんの世界みてもらうのがわかりやすいスタート地点ではあろう。
昔の近江上布が伝統工芸品として認定させる前の時代には、今の何十倍もの人が携わっていたけども、今回のプロジェクトもいろいろな方の知恵をお借りさせていただく部分はあるのだけど、極論からすれば、多くの実際の作業は林与の一人プロジェクト的な部分が大きい。けど、だからこそ、そこにオリジナリティとかオンリーワンとかが詰まるという要素はある。たくさんの人が集まると逆に無理ができなくなることも多い。せっかく、とことんできるチャンスを手にしたのだから、とことん苦しんでみるのもいいだろう。
数年前に、染を自分でやろうとしたときに、プロのアドバイスをもらって、ほかの会社さんの設備を自由に使ってもよいというような話もあったのだけども、仕事の流れている会社さんの現場、お金を払っても自由に使えるのは正月三が日だけで、近くの駐車場に3日寝泊りして過ごした。
海外が既存のレベルだとなんても簡単に作ってくるのに、なんで日本ではこれほどまでにものづくりが難しくなってしまったのだろうかを感じた一件である。超えたものを作るためには、とことん追求できるような超えた環境というのも必要で、それを準備するのも自分次第というあたりなのだろう。特別な設備投資でなくてもいいけど独自の世界。
工場さんにとって成り立つような量産で入ったときには、工場さんに頼む形でよいけども、最初のデザイナーさんをうならせるような世界を持たないことには、世界の舞台ではやはり弱い。いろんな展示会に参加して、世界でも名の通ったデザイナーさんやテキスタイルディベロッパーの方に話するときに、林与にとってのとことんの世界みてもらうのがわかりやすいスタート地点ではあろう。