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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ベーシック

2016年10月19日

昔のファッション雑誌なんかをみていると、型パットが強烈だったりとか、その時々のモードが感じられるが、ベーシックなものというのは、ファッションフェチ以外に受け入れられやすい。私自身もそのときどきの流行よりもベーシックなものを探しているので、今の店頭に行ってびっくりするのが、ベーシックなズボンがないとか。

ストレッチ素材をつかっているので、スリムタイプにしようとしているが、それが長続きするようなものであるのかは微妙、今、そういう技術ができて新しいからそれが流行るというようなだけだろうと思える。

そういうのを積極的に取り入れて新素材開発されるブランドさんもあられる。私自身はどちらかというと、そういう流れに乗ってのものづくりは好きではない。技術依存的過ぎて、本来の織物のベーシックな規格のありがたみみたいなものがみえないから。

織物というのは用途に応じてちょうどよいくらいの風合いなんかがあったりして、それを改善するために、他の素材を入れ込んでまでしてしまうのは、お店に並んでいる加工食品と類似の要素を感じる。出来上がったものに、いろんなほかの添加物までいっぱい入っているということ。なるべく、定番らしく、その素材本来の感触を他のものをあまり足さずに味わえるのがよいんじゃないのかと思うのだ。


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