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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

セコリ荘

2016年10月27日

今日は、東京でミラノウニカの打ち合わせ。昼食の際に、お隣に静岡県の加工メーカーさんがおられて、お話を聞いていると、やはり180度の転換期というものを持っておられて、動かれたことが今につながるみたなお話。なかなか、組織が成り立たない壁にぶつかったときに人の問題もあって180度の方向転換というものはできないものであるが、結局はそれが必要だったりするんだろうと思える。人が考え方、働き方、変われなければそのあたりは本当に難しい。新しい方も入れられているというお話で、聞くとやはり現場というのは定着率が低いといわれる。12人採用されたのに、1人しか残らなかったとか。現実的な話なのである。

お話のなかでも、オールラウンドに動ける人がやはりいてほしいと思われているのも良く分かる。今までやっていたことが成り立たなくなるってことも多いから、そのときに新しいことをやっていくということが大事だが、今までのとしかできな人がほとんどだと新しいことは難しいだろう。新しいことをやるときには、新しい人という結論になるのは酷な話なのだが危機感なく変わろうとしない人がほとんど。

林与がシャトル織機を入れ戻したときにも感じたのが、仕事しなければ仕事はないというのを何十年の経験者の人たちが分かっていないというあたり。シャトル織機を昔から使っていた工場長がシャトルは怖いわという言われ、仕事はいろいろとあるけども、してもらえる仕事が本当になくなってしまったなあと感じるばかり、結局、熟練者よりも素人のほうがやる気が上だったりするもので経験者ほどなにか新しいことをやろうとするときに重荷にしかならないことも多いものである。やる気のある人が集まって仕事はやっていくしかないのであろう。これは本当に残念な話である。

今日、仕事の体験もしてもらった方が仕事に合わないという返事をもらってほっとする面もある。合わないと思う人が仕事を毎日するのは合う仕事を探してもらうほうが幸せだろうと思うから、簡単に絶対にできると感じるくらいでないと何十年の職人さんでも仕事しなければ食べていくのが難しい世界、合わないなあと感じるなら早めに判断をしてもらうほうが双方にとって良いと思える。口で仕事の説明をしているうちはいろんなバラ色の世界であるけども、実際に仕事をしてもらうと簡単な作業でもマッチするかしないかが双方みえてくるものである。

夕方は、三宿のハンカチ店「H TOKYO」さんに立ち寄った。夜、月島のセコリ荘に行ってご飯を一緒にいただいた。隅田川の河口近くの下町情緒を感じるロケーション。週末だけが基本オープンらしいですが、今は、山形の作家さんのイベント中、山形というと米沢のシルクかと思いきや、作品はリネンや大麻のワンピースなど。車で東京に来られたそうで、その帰りに滋賀県に来てもらうような話も実現すればシャトル織機で自分で織られいるとかなので楽しみである。金沢にも逸材がおられるとかの情報もいただいた。宮浦さん周辺には自由人というか夢を持っておられる方がたくさんおられて一般のサラリーマンとは違うライフスタイル、それが本来のアーティストな生き方なのかもしれない。そういう生き方をするから作品に生き方が反映されて作品に力がこもるということもありえるだろう。手の込んだものも売ることを目的とする会社組織からよりも自由人から生まれてくるものである、自分の好きなものをつくるためにバイトしてものづくりに励むとか。そういうのがある人は本業として仕事しても強いのである。自分の作風とかを持つまでに仕上がっている人は強い。

みかんを差し入れに持っていったら娘さんの大好物で良かった。


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