リネン日記
インターテキスタイル上海出発前夜
2017年03月13日
明日からインターテキスタイル上海の出発。私が、不在のときに代役のものが助成金のプレゼンをする必要があるので、そのスライド作成と説明などを伝達。また、絣の織物を織り上げるのが3月末までなので、その作業に追われる。シャトル織機を使って広幅で絣で織るのは、林与にとっては、それほど難しいことでもなく、問題は、広幅の絣に染める手法の構築であった。
初年度はストールという形なので、生地の大きさなども限定的で、設備も限られた中、自分なりの解決法を見つけてストールを絣で織り上げるということを完成できた。これらのストールは今後、ホームページや百貨店イベントなどでこの4月から販売を行ってゆく。来年に向けてはワンピース素材を開発するということで、さらに高密度、広い幅に対応してゆくことになる。
近江上布の過去のアーカイブを広幅で再現するというプロジェクト、到底無理だと思っていながらもやると決めてスタートした。糸を染めたり、型紙を彫って、織り上げ、加工までするという作業を基本一人でも行えるように考えているので、昔のように職人が何人もいないと生産ができないというような今の時代には通用しにくい問題をまずクリアしている。自分ひとりでも、数日から1週間かければ、伝統工芸品を広幅にしたような織物を作り上げることができる。
また、今はアーカイブの色柄をそのままに再現することを目標としているが、新しい柄をつくるなどもオリジナル再現よりも簡単だろうと思われる。アーカイブの柄の場合には、上下左右のリピートがうまくいくようにしてあげなければならず、着尺幅で長さ20cmほどの端切れから全体の柄を想像しながらミッシングな部分は、自分で柄を補完しながら型紙の元となる図案を作り上げなければならない。
今までは、近江上布のアーカイブがありながらも、その中の柄で出来る柄が限られていたけども、自分の中で図案から作ることにしたので柄を復刻するにしても、自由度は増した。織物の世界で、このような作業が出来る人というのはもう限られているのである。林与も会社としても、この50程は、捺染の作業をしておらず、技術は過去のものとなり、内には先生がいない状態の中で、自分自身で技法から再構築していってこそ、今の時代に適した新たなものづくりが生まれるのだと思う。
初年度、助成金の申請が通ったものの、やらねばと思いつつも、何から始めてよいのかわからない状態で、まず、お願いしたのが、東京の二宮とめ先生に、ベストな方法は何なのかを教えてもらうことで、半日で、反応染料を使った型紙捺染の基本を教えていただいた。半日でここまでできるのかと思えるほど、手ごたえがあって、これなら自分で現実のものにできると思えたのである。二宮先生でもご自宅のコンパクトなアトリエですべてをこなしておられ、別に大きな設備なんて必要もないし、必要なら無いものは何でも自作してゆけばよいという結論に達したのである。
話はそれたが、今回も出発間際の1時間でスーツケース2つに荷物を詰め込んでの展示会出発。4日間留守にするために、その前に織ったり、加工に出したり、片付けておかないとならないことありすぎて。
初年度はストールという形なので、生地の大きさなども限定的で、設備も限られた中、自分なりの解決法を見つけてストールを絣で織り上げるということを完成できた。これらのストールは今後、ホームページや百貨店イベントなどでこの4月から販売を行ってゆく。来年に向けてはワンピース素材を開発するということで、さらに高密度、広い幅に対応してゆくことになる。
近江上布の過去のアーカイブを広幅で再現するというプロジェクト、到底無理だと思っていながらもやると決めてスタートした。糸を染めたり、型紙を彫って、織り上げ、加工までするという作業を基本一人でも行えるように考えているので、昔のように職人が何人もいないと生産ができないというような今の時代には通用しにくい問題をまずクリアしている。自分ひとりでも、数日から1週間かければ、伝統工芸品を広幅にしたような織物を作り上げることができる。
また、今はアーカイブの色柄をそのままに再現することを目標としているが、新しい柄をつくるなどもオリジナル再現よりも簡単だろうと思われる。アーカイブの柄の場合には、上下左右のリピートがうまくいくようにしてあげなければならず、着尺幅で長さ20cmほどの端切れから全体の柄を想像しながらミッシングな部分は、自分で柄を補完しながら型紙の元となる図案を作り上げなければならない。
今までは、近江上布のアーカイブがありながらも、その中の柄で出来る柄が限られていたけども、自分の中で図案から作ることにしたので柄を復刻するにしても、自由度は増した。織物の世界で、このような作業が出来る人というのはもう限られているのである。林与も会社としても、この50程は、捺染の作業をしておらず、技術は過去のものとなり、内には先生がいない状態の中で、自分自身で技法から再構築していってこそ、今の時代に適した新たなものづくりが生まれるのだと思う。
初年度、助成金の申請が通ったものの、やらねばと思いつつも、何から始めてよいのかわからない状態で、まず、お願いしたのが、東京の二宮とめ先生に、ベストな方法は何なのかを教えてもらうことで、半日で、反応染料を使った型紙捺染の基本を教えていただいた。半日でここまでできるのかと思えるほど、手ごたえがあって、これなら自分で現実のものにできると思えたのである。二宮先生でもご自宅のコンパクトなアトリエですべてをこなしておられ、別に大きな設備なんて必要もないし、必要なら無いものは何でも自作してゆけばよいという結論に達したのである。
話はそれたが、今回も出発間際の1時間でスーツケース2つに荷物を詰め込んでの展示会出発。4日間留守にするために、その前に織ったり、加工に出したり、片付けておかないとならないことありすぎて。