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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

地蔵盆

2017年08月19日

今日は地蔵盆。車で出かけるといろんなお地蔵さんが飾り付けられているのが見られる。今がどうというよりも、子供のころの地蔵盆の思い出が蘇ってくる。小学校の夏休みの一番のイベントが地蔵盆だった。包含集めも、考えてみると田舎社会の大人へのステップだったんだろうなあと思う。今でも田舎では村の行事でお金を役が当たった人が集めることが多いから。

また、一方で、地蔵盆の包含集めというものは自分のやりたいことのために資金を募るというビジネス的な要素を兼ねていて、各家を回って包含を募り、包含というのは、田舎のことなので子供が回ってきたら上げるのが当たり前という暗黙のルールもあるが、各家ごとに金額は自由で異なるので出資に似ているところがあって、そういうのを子供のころに経験している子供というのは自分が物事をするときに人々から資金を募るのに慣れているということがあるだろう。

まあ、もちろん払わなくてもよいので払わない家もあろうが、子供が現実を知るのも大事。社会の法律やルールとは違うところで、自分たちのやっている物事が成り立っているという要素も知る必要はあるだろう。すべてが自分の思い通りに行くとそれがすべて正しいと思いがちだが、考え方によって、いろんな正しいがあることを知るのも大事だろう。法律がすべてではないというのも大事な要素。

あと、回りまわって、自分がしてもらったことをほかの人に返すという要素も地蔵盆にもあろう。子供のときに包含をもらいに行ってもらってうれしかったので、子供が包含をもらいにきたらあげたり、地蔵さんにお供えをしたりとか。

お地蔵さんというのは、水子とつながりがあろう。子供の仏さんを子供が一緒に遊ぶことで供養するという要素があると考えて正しいのだろうが、子供のころそんなことは地蔵盆では一切考えなかったけど、死産や子供の病死などが多かったことの名残でもあろう。地蔵さんにしても、はっきりと彫ってあるものもあれば、お地蔵さんっぽい石が地蔵さんになっている場合も多い。私の家の前栽にあるお地蔵さんはお地蔵さんっぽい割れた石だったりするが、そのほうが自然の産物なので人の作ったものよりも本物っぽい気がするのである。


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