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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

糸の向き

2017年09月21日

麻糸には向きがあって、紡績を始めた側が頭で紡績の終わり側がお尻になるように、糸を扱うと一番織りやすい。厳密にはそこまで神経質にならなくてもよいのだが、織り難い織物を織ったり、毛羽や毛玉の問題を少しでも解決しようとすると、糸を扱うときに、向きまで気にすることになる。

一本糊付けで上がってきたいとは正しい方向で出てくるので、その糸を普通に糸を分割すると、糸の向きが逆方向で整経をすることになるので、今回は、一度、分割した糸をもう一度逆に巻き返してから、整経に使う。

ここまで神経質になる必要はほとんどないのだが、小幅の本麻の着尺なので1反のキズを最小限に抑えるためにも、糸の向きに注意を払いながら作業する。


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