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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

東円堂の歴史

2017年10月01日

今日は図書館に立ち寄るついでがあって、まえまえから読みたいなあと思っていた東円堂の歴史という本を借りて読んでみた。お寺の和尚さんが編集長として書かれており、あまり、住人からは昔の記録などは集まらなかったようで、一番歴史に詳しいのが和尚さんで、読んでみてなるほどなあと思うところも多かった。

織物に関しては、平成2年では、私が織物に携わった頃で、もう、ほとんど手織りされていた方がなくなられて、記憶からも消えてしまっているのだろう、ほとんど書かれていない。新巻のほうで、手織りされていた方の話があって林与の仕事も受けて織っていたということが書いてあった。簡単なものだと、1日に1反を織ったと書いてあるが、それが昔の織りのスピードだろうと思う。

今の時代の何千本もある麻の織物のほうが1時間に1メートルとかなので、手織りよりも技術も必要で手間が掛かっていることも多い。難しいものは手織りでやったほうが簡単なのである。林与が今、取り組んでいる広幅絣織物も半手織りで織る。広幅なので狭幅の何倍も手間だが、ほとんど糸も切れることもなく、何時間も心地よく作業が続けられるのは手織りのメリット。


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