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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

加工機

2017年11月04日

林与のオリジナル的な加工方法を考え中で、この加工で加工したものをネットなどでも販売していく予定である。味があってやわらかくて皺にならないような加工、そんな布を生み出すことが目的である。

今日は私自身は、一日その作業に取り組んだが、加工の力が足りずに方法を断念。新しい機械のメカニズムを考え直す。現場では、環境の勉強をしている大学院生の女性が織物の製織や整経作業を経験。卒業したらシンクタンクに就職を予定の女性ではあるが、こういう町工場的な現場を見て作業を経験して、ものづくりの仕事というのは頭で考えるのと現実は違うという部分も経験はしてもらっておくと、考え方が変わることがいろいろとあるだろうと思う。

日本人が農業をしたり織物をしたり必要ないのではないかと思われるかもしれないが、農業も織物も優秀な人だけが携われるというような作業でもなく、間口が広いのである。真面目に作業をしようとすれば、それほど頭の良し悪しなんて関係はなく、学校のように単なる成績で、できるできないが決まるわけでもない。貧しくみえる途上国の人のほうが農業や織物の仕事は上手なことも多い。

右から左の仕事が多くなってしまっている日本で、それを理想とする考えがあれば、右から左の仕事というのは駄目な仕事としてはじき出されてしまうことになる。右から左の仕事なんて誰でもできるので成り立ちにくくなるのが当たり前なのだがほとんど何もせず利益率が高かったりするのでよい仕事に思う専門家も多い。それを日本が目指し、みんなが生き残れるのか。

日本人が器用とか、忍耐強いとか責任感があるとかいう部分、世界の中でもほんとうに強みなのだと思うけど。世界でも日本は裏方で面倒を見る側だったけど、そういう要素がなくなって、名前はあっても実質が伴わなくなってしまっている。神戸製鋼の問題なんかもというよりJISの規格にしても、通常に流れているネジ一つにしても耐久性のないのものが多くて数ヶ月で使い捨てのレベル。自動車メーカーなどがJIS規格以上のものを求めるのも当たり前に分かる。一般に流れているものではJISがついていても満足できない日曜大工に使うレベルのものが多い。


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