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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

出荷

2017年12月10日

一つの仕事の出荷が今日で完了。遅れないように平行して仕事を進めようとしても動いていても何かトラブルがあると、その対応というのはその仕事で時間を使ってしまうとほかの仕事が遅れが出る。今の時代の織物の仕事というのは並行して作業ができないと駄目なところが大変なところで、少しの開いた時間を有効に別の仕事に使える人でないと成り立たせるのは難しいだろう。

私が織物の仕事に就いたときに一番初めに大事だなあと思ったのが、自分が問題から逃げずに解決するために動くこと。織機の問題があれば、織機の下にもぐれないと駄目なのだが、それは当たり前に自分が今でも動くから仕事ができるのだろうとおもう。仕事に入ったときに一人の従業員の方がいろいろと動けることを動いて会社を支えられていてその方に仕事を教わったのが幸いであった。

昔ながらの織物の仕事のスタイルというのは、一流企業的なのだがそれが長持ちしないスタイルであるのもどの国のどの製造業の業種にもほぼ当てはまる話で、ものは世界中を動くので一番上手につくれないと生き残れない厳しさがあろう。一番上手とは効率性をもとめるものに偏るでなく、非効率なものをどれだけ効率よく生み出すかが先進国らしい効率的な生産だろう。

ものづくりの原点に近い生産だけでなく材料から販売までの広範囲な職域が求められ、生産をいくらがんばっていても、材料や販売がスムーズでないと成り立たない今日らしいスタイルだろう。良いものをつくればつくるほど売るのも逆に苦労する。リネンの150番手の織物というのは、カシミヤの何万倍も希少で糸も高いのだがあまりにもレアすぎて市場がないに近い世界で評価は低かったりするものである。実際に織るのが難しすぎて糸の希少性だけでなく、織りにくい事情からも流れ難い。


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