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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

インターテキスタイル北京最終日

2010年04月01日

今日は、最終日でお客さんの入りも少なめで、弊社ブースにお立ち寄りくださったのは、50から60名程度でした。入り口のほうは厳重な警備が続いており連日最初の本当の意味でのお客さんがHALL4に来られるのは10時半ころで、ブースの片付けが午後2時くらいからはじまったので、実際にじっくりと座ってもらってお話しできたのは10名程度でした。

私自身も、今日は時間があったので、ヨーロッパの企業の出しているリネンがないかと、散策に出ていたのですが、リネン100%と思えるものは、ベーシックなチェックのもの数点しか見つけられませんでした。最終日ということもあって、出展されているイタリア人の方などが弊社ブースに展示が終わったあとの帰国前の見物に10組程度は来られましたが、同業者同志ということで足早に展示をチェックされるだけで名刺を交換するということはありませんでした。

香港の女性の方がこられ、リネンをヨーロッパ輸出向けに探しておられるという話で、トレンドコーナーで、林与の生地をみてダイレクトに私のブースに来られたということです。私自身、今日もトレンドコーナーに行き全体の傾向を見ていたのですが、皺になるようなナチュラル感のあるものがほとんど少ないのを感じました。普通のリネンものだとダルな感じで埋もれてしまって安っぽくみえてしまうからかと思います。林与も全体のトレンド傾向を意識はしているので、リネンであっても林与っぽいブランド向けの高級に見えるものを中心に選んで提出したのでたくさん選んでもらえたのだと思っています。林与でいうところの昔のテイストのもので、ナチュラルテイストのものはほとんどないと言っても過言ではありません。これは、林与のリネン100がセレクトされているというのは、糸のセレクトの件もありますが、日本の染の品質の高さや日本のリネンの加工の特別さの表れだとおもったりするのです。

出展企業のほとんどが中国市場をターゲットにしているということで、ポリエステルやトリアセ、綿麻混紡糸などの価格を落とした素材提案が多いからかもしれません。光沢感はあるものの量販系のテイストの素材がたくさん並んでいました。実際にリネンの提案で、ヨーロッパの企業が中国市場に対して提案を行っても、中国企業が出展しているリネンとの比較では、中国のバイヤーからすると100%ものというのは、微妙な差というのは同じに見えにくいからだと思います。

北京のかたというのは、エージェントとして動いておられる方が多いので、いろいろなものは見慣れてはおられるようですが、実際の織物の現場を知って扱われて方というのは少ないようです。上海では脚を止めて見てくれる人が少なかったシャトル織機が動く様子の動画を5分くらいじっと眺めている方というのが、3日間通して本当に多かったです。もしかすると、そういうのに興味を持たれるのは北京というアカデミックな土地柄もあるせいかも知れません。

会場内での撮影は禁止されているのですが、林与の看板を撮影されている方が昨日も数名おられ、今日も数名おられました。北京では、ハンドメイドなものがほとんどなくなっていて、そういうハンドメイドチックなものが生地関連の人たちにとっても面白くみえた証拠ではないでしょうか。リネンストールなども商品として置いているところというのは、ものめずらしかったのでしょうか。弊社ブースに訪れられたほとんどのお客さんが触ってくださって、ほんとうにたくさんの方がハンガーバーに掛けてあるものを取って首に巻いて感触を楽しんでおられました。

展示会が終わって、上海方面に帰国される通訳の方ともう一人リネン関連の方とホテル周辺で食事をいたしました。オリンピックの行われた「鳥の巣」の近くで、鶏の焼き鳥が店頭で一本1元で売られていて、3人でチンタオビールを飲みながら3人で、魚料理、野菜料理をメインに食べて100元程度の食事でしたが、魚料理も野菜料理もどの料理もおいしかったです。ささやかながら、3日間のお疲れ様ということで打ち上げでした。明日は帰国です。


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