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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

機の乗替&経繋ぎ

2018年03月11日

昨日、夕方綾部から戻ってから、夜、機の乗替と経繋ぎ。冷え込み寒いので休憩して朝から続きをする。昨日、綾部の行き返りの5時間くらいの高速道路での運転途中、広幅絣の効率化のための道具の考案方法を考えた。そして、朝起きたら別の考えが浮かんできてそちらのほうがうまく行きそうで、材料をネット手配しようと計画。今までがんばっても丸一日掛かったひとつの工程がたぶん3時間でできるようになるのではないだろうか、後の工程もスムーズになり、一日で捺染を含め織る前の横糸の準備が完了するような形、織るのが1日なら、2日あれば、1柄分の生地が完成することになる。頭の中で考えるようにうまく行くのかは実際に機材をくみ上げてやってみないと分からないところもあるが、ブレークスルーできたのではないかと感じる。

昨年のゴールデンウィークの5月3日に、東京の二宮とみ先生のところに午後、お邪魔して型染めの基本を半日教えていただいてできそうな気がして、それでも、ライフワークで完成かと思いきや、2年で本生産も視野にいれた形になりそう。2年前までは近江上布のアーカイブは再現不可能だったものが、今は、再現も近づいてきた。

ファンドの事業の2年目で、リネンワンピース用の生地の試作を行うということで、通常の本生産の傍ら構想を練って失敗も重ねながらこつこつと自分でやってきたことが現実のものとなりつつある。たぶん、自分だけが夢として思っているだけではできていなかったであろう。切羽詰って無理して動いて経験値がどんどんと上がって効率的にするアイデアも浮かんで本生産が視野に入った。

助成金というのは活用次第であろうと思うのはそこで、自分で夢で思っているだけではなかなか現実のものとならない話が多いけど、デッドラインが決まっている話になると、それを目標に形にしようと動けるメリットがある。また、勉強も活用次第だろうと思う。私が二ノ宮先生に頼んだのもそこで、自分でやりたいから分からないところを教えてほしいということで自分でやれるように教えてもらった。

視点としては、私自身は、何千点ものアーカイブを、いろいろと形にしてゆきたいので、それひとつが出来上がるのに1年掛かっては、楽しみが少ないのである。毎日ご飯を食べるように、近江上布のアーカイブが広幅の生地となって再現できることが、自己満足ではない、仕事らしい仕事。自分の環境の限界を知りながら、同時に、手元にあるシャトル織機を活用しオンリーワンなものづくり。

量産の世界はプリント工場の協力をお願いすれば、今までご協力をいただいた皆さんにもよい話を共有させてもらえるのではないかと思える。


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