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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

名古屋

2018年04月01日

今日は、名古屋に捺染のアルミ枠を取りに行く。いろんな絣柄の件はプリント工場にも過去には何件か相談をしたこともあるが難しいといわれた案件なので、自分でいろいろとテストして技術を固めてゆくしかない。昔の渋紙なんかも何万枚と残っているのがデータとして生きていくのはありがたい。

今日のアルミ枠も捺染の仕事をされていた方が手放されるものでプロが使っておられたしっかりとしたもので、そういうものが私のものづくりに生きてくるのは、私が仕事の仕事のスタイルの一つで、世の中にものがあふれているといってもそう自分が欲しいずばりのものがあるわけでもなく、本職としてやろうとすればそれなりに数も必要でやめれれて手放されるようなものを継承し活用する柔軟性は、普通の担い手以上に私自身は持っている。

趣味の人も本職の人もそれほど違いはないのかもしれないと思えるのは、趣味の人の知識が本職の人の知識を超えていることが多い。趣味の人は広範囲に自分で物事を学んで技術を習得しようとするが、本職の人はたとえば会社が準備して作業を与えるので何も考えずに行き当たりばったりで仕事に携わっていることが多かったりする。自分で目の前の仕事を前に進めてゆけるような人が必要なのだろうがそれは経験で培われるものじゃない人生観の問題だろうと思う。仕事でする以上、一回一回、最後の答えを出せないと続けることは難しいというのも事実。

今日、アルミ枠を譲ってくださる方も仕事を受けたら自分で全部やらないと外に出していてはなかなか成り立たなかったといっておられ、一人でも全部が解決できないと成り立たなくなった捺染の世界を感じることもできた。そういう人なにからなにまでこなしている方でも仕事が難しいのだから、できることをいろいろとやってみることは大事だろうと思う。


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