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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

ブレークスルー

2018年05月02日

昨日の捺染台でブレークスルーがあったのがアルミ枠の入手。ちょうど理想的なアルミ枠を組み合わせベースが出来た。それまでは、木でつくろうとかスチールラックを買ったり、土台のイメージが実物に結びつかず。手ごろで丈夫な端材なども手に入らなかったが、入手できたアルミ枠が活用できそうな気がしてまず土台から作り上げると軽くてしっかりしていてよい感じ。これを鉄でやっていたら丈夫だけども、加工するのも持ち運びも移動も難しいものになっていただろう。

運というものはあるもので、3つアルミ枠を使ったが、40個以上アルミ枠があるので、2号、3号を作成することも可能。織機と同じように織り幅に応じてそれぞれ台を用意して、今掛かっている織機の縦でどの台でも絣が織れるようにできれば柔軟な対応が可能。トータル1万円ほどの費用と1日程度の作業でかなり軽量で扱いやすい捺染枠を作り上げることが可能になった。こういう拡張性が大事で、1台だけあってもなかなかいろんなことをするたびに調整では難しい。

もうひとつ頭をひねったのは、近江上布アーカイブの色柄だけでなく、捨てずに残してあったそれらの数千種類の型紙をどう活用するか。その昔の型紙をスキャンして横にうまくリピートすれば広い幅の型紙のデータが作れる。単に昔の生地があっただけでなく、残ってある型紙も型のデータとして再利用で、柄の再現の手軽さは上昇。

フラットベットのインクジェットプリンタがあったらの「タラレバ」しているよりも、自分の環境の中で出来る形を見つけていくのが一番よい。インクジェットよりも、シルクスクリーンよりも型紙捺染でやると、染料が一番糸の中まで浸み込み、また、揺らぎがあるので、力の篭った味のある金太郎飴じゃない布が出来上がると経験から感じている。


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