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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

着物の世界

2018年05月15日

今日は着物の業界の方がお客様、いろいろと話を聞かせていただくと着物の世界というものは極端な縮小モードだが、まだまだ良い生地が使われているという気がする。伝統産業の世界がやはり主流と成っているので、着物の世界が伝統産業からなる地場産業を支えている側面があろう。

着物業界におられる方でも、林与の近江上布のアーカイブのような資料は初めてみたとおっしゃっておられ、昔の人の力というものを実感されるのである。それを再現するプロジェクトに関してもお話をさせていただいた。3年目がラミーで広幅絣をつくるプロジェクトにあたるので、あと5ヶ月ほどの間には、よりオリジナルに近い本麻の広幅絣が出来上がるであろう。

昨日から頭の中では、縦に段染めっぽい糸締め絣のような絣を散らせないかと技法を考え、縦絣との組み合わせも考えている、それも今の技術の応用で実現が出来そうである。頭で出来そうと実際にやるのとではまったく違う次元なのでやってみていろいろと問題もみえてくるだろう。

型紙捺染というのはローテクなのだがそれはそれで味わいもある。大判の型紙を何度も利用するためどう管理するか、サイズは作業することも含めてどのくらいの大きさが適切なのか。その辺りの見極めも今しておくべきで、今後、柄を増やして行くときには大事な要素となってくる。自分の手の感覚が最大限に生きて正確な作業ができるサイズに落とし込む。


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