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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

郵便

2018年09月01日

昨日コンビニに行って205円分の切手を買おうとしたら、レジの若い男性が収入印紙と間違えて途中で気がついて、200円切手がないので、120円切手2枚でいいですかという話になった。100円切手はないのですかと聞くとあるというので、100円切手2枚と、1円1枚と2円2枚でできませんかとたずねるとできるという。

多分、彼には私が205円分の切手を貼るという想定がなく、個々の切手の使い道を考えてくれて躊躇したのかもしれない。切手を買うという行為の場合、何円切手がコンビニにあるのか分からないので、金額と枚数を指定して注文するのも正しくない気がする。

使う場合に、組み合わせが大事でどう使うかが分からないと売る方も迷うので、205円貼るなんて想定がなければ、120円2枚でという提案もあり得る。郵便料金のようなものはデジタルだが。ちょうどの金額の切手がてに入らないときには多い目に切手を貼ることもあるだろう。足りないとややこしい話だから。

ちょうどの金額分の切手がないときに、正確な金額を貼るために郵便局に行って切手を購入するよりも、余分に貼ったほうがトータルで安く上がるケースもあるだろうけど、そういう考えは基本商売ではご法度な考え方ではあるのは分かるが、2円分の切手が無いから、10円切手を貼ってというのも、織物をつくるときに、注文は100mでも、ロスなど考え120m織るつもりで、140m分の糸を用意するとかは普通のことで、100mの注文だから、100m分を織るだけの糸を用意することが正しいのかというと私からすると正しくない話になる。

100mなんだから100m織れる分の糸でやるのが賢いと思うだろうけど、ロスを考えない計算ほど素人計算そのものでしかない。何回かはうまく行っても、10回に1回、2回足りなくなるだけで、糸量の計算としては失敗で、基本、糸の余分をみるのは仕方ないと考えるべきである。糸は基本使う前に長さをカウントしながら分割するので、何m整経できるのか把握しながら整経する。整経する前に糸が足りるかどうか分かる。足りなければ整経回数を減らす。

切手の話に戻ると、切手は1円、2円を組み合わせれば基本正しく金額ができあがるデジタルな世界。同じ仕事でも織物はロスをみないといけない世界。これも、イタリアや中国は、リネンなんてちゃんと重さが入っていたためしがない。常に4パーセントほど少ない。例外としてはイタリア銘柄のチュニジア産のオーガニックリネンのとき、オーガニックリネンだけは、建前が厳しいので、ちゃんと表示重量分入ってて正しくて驚く。が、請求されるときには4パーセント増やしたどこにも表記もない重量で割り増し請求され、もう一度驚く話。しかたないことらしい。日本のメーカーのラミーは20kgだったらほぼ20kgあるから、そこはやはり国民性的なものが出てくるだろう。脂身を中に隠して売る肉屋の話を思い出した。


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