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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

文化の日

2018年11月03日

今日、染屋さんに糸を持ってゆこうとすると、なぜか、変な予感。文化の日に気がつく。最近は祭日が移動するようになったので、今日が祭日なのかどうか確かめてやっぱり祭日だった。運送会社からも電話があって祭日なので荷物が今日は出ないという話。今日は工場の中での作業なので大きな影響というのはないのだが、仕事でやっていることも仕事というよりも文化的な要素が強い気もする。製造する環境が時代遅れだというのも文化的には珍しいことなので価値があるだろう。仕事に対する考え方も特殊だとなるとそこに価値があるだろう。

今日も、個人で商売されている糸商さんに電話しても快く仕事の話を引き受けてくれて個人で商売されている方からも電話があって、平日よりも落ち着いて仕事ができるので休日はありがたい。仕事というのは予定を立てるけども予定が予定通りに行かないことのほうが多く、予定通りに行くためには一つ一つの仕事を正しくこなして行く必要があるのだが、一つ深みに嵌ると、1週間くらいの時間がただ過ぎてゆくことも多い。そういうのを越えていくから仕事が成り立つのだろうと思う。

一つの深みに嵌って普通にしていれば、そこで出来ないで終わってしまう。次もやる前から出来ないという判断になるだろう。絶対に織れないような状況からでも試行錯誤すれば、問題なく織れる様になったりすることが多いのである。織機が動かないときに病気を治すようなものだと思うが、お医者さんだと患者さんが治らなくても仕事は成り立つけど、織物の仕事は治して初めて仕事として成り立つ。


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