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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

対策

2018年12月30日

年末年始に織らないといけない状況で台数を減らして速度を落として付随作業も並行して行う。また、防音対策として少しでも音を抑えられるように吸音材と遮音シートをコンパネに貼って窓の内側に取り付けた。付随作業も多くあって、1月中に終わらないといけないものが8案件くらいが動いているのでどこまで並行して進められるか。今日は一日中作業、外は年末年始で止まっているので、ゆっくりと作業に集中できてありがたい。

私自身、じっくりと作業する時間がいつもないのでこういうときには落ち着いて便利な工作物などを作り上げる。一つの案件が太い糸なので、シャトルの管に巻くのが追いついていない。シャトルの管も400本ほどしかなく少なめなので、会社にあった形が異なるシャトルの管1000本以上あるのを使うことを考える。シャトルは予備に大きさは同じでも中の管の受け口の形状が合っていないものなどを手に入れておいたのでそれを活用することに。

シャトルの管を挿す金具を取り外して、光感フィーラー用の金具と取り替える。挟んでしまって壊れたシャトルから金具を外して、取り付けて丁度金具の先端が糸の通る穴の中央辺りにくるようにバイアスと金槌で金具を矯正。シャトルには光感フィーラー用の穴も空いていないのでボール盤で穴を開ける。

シャトルのテンサーのゴムが劣化しているので交換して出来上がり。シャトルを織機にセットして織ってみると、フィーラーが反応して織機が止まる。おかしい、管の光は漏れていないのに止まる。原因はあるはずなので、一休さん。シャトルから糸が出るところについているテンサーの形状が、貫通していてそこにテンサーをはめ込む形状なのでそこから光が通ってしまうからと原因が分かる。で、どうしたらよいのか、この穴をふさぐと糸が切れたときにテンサーを押し出してテンサーの中を糸を通すことができない。が、このシャトルのテンサーの穴を塞がないとシャトル織機は正しく動かない。

結局、塞ぐことに、あとは作業するものが器用に糸を通して解決すれば良いだけのこと。シャトルの管の長さが今までのものよりも少し長いので、糸を管に巻くシュワイターの調整も必要。長さには対応できたけど、巻く具合がもっと管の底のほうからまけないとシャトルの管の光感フィーラー用の穴が巻けた糸で塞がらない。塞がらないと駄目なのだ。シュワイターの調整も30分くらいで終わって、糸を管に巻く仕事は母親に頼むことに。母親に頼むと、巻き終わった管とこれから巻く管の交換がうまくいかないということで、もう一度シュワイターの調整。私にしても問題があるときに初めて触るだけのことで、誰かにしっかりと教えてもらったことというのはほとんどないままで、素人なのかもしれないが、目の前の問題を解決できれば、知識があっても解決できない玄人よりも意味があるとは思う。

このあとも、シャトルの管を差し込むくぼみが大きすぎて管を固定する溝から外れ管が回ってしまい光感フィーラーがうまく働かない問題、すでにほられた大きすぎるくぼみを埋めるなんてことはなかなか難しいのだが、ひらめきでやってみたことが正解でうまく行って。昔の管と予備に購入しておいたシャトルとそのほかの部品を寄せ集めてシャトル織機がうまく動くようになった。


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