for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

PCBに対する国やメーカーの意識の低さ

2019年03月07日

本当に情けない日本の電機メーカーの意識の低さとして、PCBの危険性が認識されたあとも、低濃度のPCBを使いながらその情報を隠す体質があること。どのメーカーも隠してしまうというのが日本のメーカーの怖さで、自分の作った製品にPCBが使われているのかどうかも自信をもって答えることができないのである。混入の危険性があるとか言う言葉までもが飛び出てきて、行政のいい加減な答えそのものに似ている。使っている側にPCBの情報が正しくメーカーから出てこない状況を国も作り出しているのである。製造工程の中での混入だと完全にメーカーの責任だろうけどもそういうのすら認めず使ったものの責任というのもメーカーがPCBの危険性に対する意識が無いままなのである。

PCBの危険性をメーカーが認識していない意識でものづくりをしているということの証ではないのかと思えるような対応。自分の作った電気製品にPCBが使われているのかどうか分からない、検査費用は買って使っているものの責任だみたいな、日本の大手メーカーにPCBに対する危険意識すらなく、情報すら隠匿してしまう体質は、原発と同じで非常に日本的なのかもしれないと思える。共通しての隠匿体質は行政がらみの指導が裏で働いている可能性も高いが、そういうところがPCBに関して指導する行政からしても一番駄目な体質である。

カネミ油問題で、行政が動きもせずに国の責任が問われたが同じ体質が今も国にはあって、知らずに油を使ってしまったものの責任というだらしない対応。50年たっても同じ体質なのが今の日本の国で、原発の放射能漏れすらも隠してしまう体質となんら変わらない連中がPCB問題を扱って、さらにそういう連中はカネ儲けまで考えてしまう情けなさ。カネミ油問題は今も日本の行政を含め現在進行形なのである。なぜメーカーに情報を公開させないのか、カネにならないからなのである。再充填で混入の危険性があるとかメーカーのまさにだらしないPCB管理の責任までも使うものに負わせるからカネミ油事件はまさに国の責任なのである。

PCBの危険性が取りだたされながらも使用を許可し続けた国、まさに国の判断が誤りだったことが、今のPCB廃棄物の問題を生み出してしまっている。国の担当とメーカーの癒着が一番の問題であろう。ダイオキシンでも口から入ると、触れるとではその差は大きい、放射能でも同じで口から入った場合にはその汚染は何千倍といわれるのだが、そういうのを想定しないで安全を謳っていると、福島原発の所長のようにガンを発生しても原発爆発との関連性はないという形で終ってしまう。所長のようなケースが、一般であったとしても関連ないとあしらわれてしまうのかと思うと、PCBとかの問題も国の責任に追求が及ぶと国は逃げるだけのこと、カネミ油症の問題は今のPCB機器の破棄の問題とも絡んで続いている問題である。

メーカーがPCBを使用しなくなっても、PCBを使用している油を再補充しているような重過失レベルのメーカーの正規メンテナンスがあったとすれば、行政の指導で厳しく保安会社が入って検査してメンテナンス記録も残っているのに日本の電力行政のあり方、そもそもが形だけで無意味にすら近かったということ。なんかそこそこの量でそんな失態があるそうで、メンテナンスすると逆に何をいれられているか分からないというような怖さ。再生油に混入してPCB不使用を謳いながらも新品でもPCBが含まれるケースというのもあるという。今の新しい機器であろうがありうると考えるとメーカーはPCBを使用していないということは今後の新製品であろうが基本謳えないという結論か。

PCB廃棄の問題でも、一番の利用者は、電力会社と鉄道会社。これらが一般と同様に高い費用を払って検査ならびに処分するのかというとたぶんありえない話で、一番大量に危険性が疑われる事業者の処理がお手製で一般からはブラックボックスなのである。天下りが処理機関をつくりその抜け道もできあがっているのがPCB。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内