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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

オーガニックであるということ

2019年12月22日

オーガニックであるということは、通常以上に不安定だということで、品質的に通常のものよりも上質とかでは普通はありえない話。当たり前に自然農法を考えてもらうとわかること、四苦八苦してようやく実がなるのが自然農法で、本当のオーガニックならば、それに近いのが普通で、品質が安定しないのが普通である。

逆に普通よりも高品位とか、普通と同じとか言い出したら、インドの2010年あたりの偽造問題が疑われるとか、GMOコットンの問題とかも疑われてそれを認証機関が綿では検査する方法がないから問題ないで逃げては自身が最悪視しているGMOコットンに対してすら種子に関してのトレイサビリティもない話でどうするのGOTSの信用問題そのもの。

ざらつくとか、織段がでるとかが普通のオーガニックの世界。私自身オーガニックリネンでは普通にない問題を経験しながら四苦八苦してよいものを収めようと考えている。軽々しく、オーガニックは通常よりも品質が高いというのは大手にありがちなブラックボックス的な偽装じゃないのかと思える。通常の何倍ものお金を払いながらそれを信じて問題もオーガニック製品を消費する立場が克服しながら使ったこともないのだろうと思える。

正直な農家がオーガニック栽培しているなら当たり前のことも逆になってしまうのが、商業オーガニックの世界で、オーガニックは高品質とか同じ品質だとか謳って売っている場合は注意が必要だとオーガニックリネンを扱っていてやっかいなだけに思うところ。国際的な認証機関が認定していようが、だまそうと思えばだませる、個人レベルのモラルだけの世界なのであるオーガニックというのは。

オーガニックという言葉にしても、合成繊維が入っていてもオーガニックを謳いたいのが、国際的な公的を謳う認証機関のオーガニックビジネスだったりもする。その裏には株式会社認定会社が存在をして、その認定を手広くやればもうかるで、ゆるいインドの国の基準にすらも引っかかってしまって、2010年すぎあたりには、世界のオーガニックコットンの生産量が、認定を正しくしただけで半減したほど。日本での空前のオーガニックフィーバーの2008年すぎは、半分が偽物だったのではないのかという認定ビジネスの過去。今は、オーガニックコットン認定されているものがGMOである可能性すらも、インドでは可能な限り有機栽培された種子を使うことという個々の農家の努力目標程度でしかない。生産性と収益性を求めたGMOコットン農家が、同じくオーガニックコットンに収益性を求めて移行するのを煽るビジネスモデルの流れの中で、どこまでそれが成り立つことなのかと普通は思うだろうけど。

使っているものは本当にものを良く知っているもので、違いが分かるが認証しているものにはその違いも感じるチャンスすらないだろう。オーガニックリネンでもありえない問題が普通に起こるのが普通で、粗悪なリネンにありがちなクレーム要素が何倍も値段のするオーガニックリネンで起こる。それがオーガニックリネンの特色なのである。粗悪なリネンというのもオーガニックな要素が多いのも事実で、原始的な製法で作られているケースが多い。高品位なリネンというのはどうしても、いろんな産地のリネンを混ぜたりして安定化させるというのが普通で、トレイサビリティすらもがないのが普通。そういう品質を安定させる話も度外視で、オーガニックリネンが高品位であるとかいうのは素人レベルの話ではないのかと、使っていて感じる。ロットによっては強度すらないから、織るのに3倍4倍時間を掛けて、傷も作りながら織っていることも多い。正直につくって時間も掛けて値段が2倍で傷や段の多いの布を誰が買ってくれるかの話で頭を悩ますことも多い。

でも、基準は下げないでほしいと思うのである。オーガニックはなるべくオーガニックの本物であってほしいから。それが消費者が求めるもので、糸の消費者としての林与も同じ思いなので、生地の消費者の方のオーガニックの思いに応えたいと思うから。


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