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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

コンビニ問題

2020年02月07日

コンビニ業界というのはオーナーというのは、かわいそうにも思えるが、何代もにわたってやってきた、24時間なんて無理な、雑貨やさん、お菓子屋さん、お米屋さん、たばこやさん、お酒やさんをつぶして代わりに商売しているのが今のコンビニオーナーさんたち。大手コンビニの看板外して自分で成り立たせる覚悟くらいがないと、廃業していった昔ながらのお店にも覚悟は及ばないあたりもある。

コンビニの形態は普通に思えるかもしれないが、大店法逃れの法律の例外を活用して伸びた業界。大手資本でも法律逃れこそが、フランチャイズビジネス的な成功モデルとして日本では成功事例のように語られるけど、ただ働き契約みたいなものどころか、立地によっては持ち出しでただ働きで閉店も十分ある内容。それが理不尽なことなのかというと、普通に普通の人が田舎で商売しようとすると同じように持ち出して何年かでやめているケースがほとんど。

コンビニがなぜ自然にお客さんが集まり売れるのかというと、売れ筋のものに絞っていろいろと揃えていて24時間やっているからみたいなところ。お店を朝10時から夜の8時までの10時間営業に比べると、2.4倍営業時間も長く固定費用の回収がより簡単になりやすい。総体としては成り立ちやすい話なのである、が、個々のオーナーはそれを成り立たせる側になるので、マイナス部分を背負うから、それほど厳しい現実はないというのが実際のところ。コンビニ業界がブラックなのは、業績のよいホワイトに見えるコンビニ業界の裏と表なのである。お客さんがコンビニを選ぶのもそのブラックに耐えているからお客さんが便利にそれを使えるということもある。

農家の跡取りさんとかは、普段から地道な作業でお金をつくっておられるので、コンビニのジュースが120円で、スーパーで68円だと、コンビニで買うのが馬鹿らしいという話をされていた。それが商売をしている人間としてはまともな感覚だろうけど、私自身もコンビニで多少高くても買うことが多い。コンビニオーナーはみると幸せそうだろうけども、児童労働を超えたブラックな世界だったりもするもので、それが日本の一般的にホワイトに見える社会なのである。逆に、ホワイトな企業対応だったらお客さんが怒るような対応ばかりになる。実はコンビニオーナーもコンビニ本社のお客さんなのだが、購入ノルマ強いられ強制的に買わされていることも多い。一つの系列の中に、ホワイトとブラックが共存する、多くの人が憧れるのがホワイト側だろうけど、それを支えるブラックがあって優良企業が成り立っているということが多いのが日本的なモデル。繊維業界でも、何兆や何千億を独り占めして、多くが成り立たないがその典型だけど、一般のお客さんが憧れるのはそういうお金儲けが上手な企業や起業家だったりしてそういうブランドにあこがれたり。

地元の繊維業界に詳しくない方がある滋賀県の繊維関係の企業さんがすごいということで、でも私も一度も聞いたことのない会社さん。大手ブランドがそこを国内一貫生産の本物としてもちあげられるも、地元の近い方から聞くと海外からたくさん仕入れておられどこまで本物かは分からないということで、経営者の人間性も怪しいみたいなのが、大手と絡んで百貨店でいち推しな日本のものづくりの本物みたいな話もあったりして、詳しくない人がそういうのにあやかろうとされるばかり。扱う人が、一般の詳しくない騙されてしまいがちな消費者と変わらない。国内一貫生産でやってたら、普通の地元の企業にありがちな苦労話のレベルで儲かることはないのだが、そこには謳いそのものにカラクリがある。素人な大手ブランドや百貨店までも騙せば簡単に儲かる日本の繊維の世界、麻業界でもアイリッシュリネンの世界がそんなものだった、そうなったら業界そのものが終わりだろう。



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