リネン日記
冬のミナミヌマエビ
2020年02月21日
ミナミヌマエビの水槽にはヒーターが入っていて水温が20度くらい。あんまり寒いと表面の水が凍ってしまったりなので好きじゃないのだがヒーターを入れてある。餌は魚の餌をすりつぶしてあげている。まあ好きみたいで、水面に浮いている粉上の餌を天井を仰ぐように手でかき集めて口に運んで食べている。
何かの縁で私が飼い始めたミナミヌマエビ。私がミナミヌマエビの好きなところは雑種的なところかもしれない。エビの価値に意味あるのじゃなくて、私がエビを育てることに意味がある。もちろん、エビたちは元気でいてほしい。周りの小さな水路なんかも昔と違って水が常に流れているような状況ではなくなっている。だから水槽のエビたちがその代わりになって、自分の子供の頃、毎日魚つかみしていた感覚を毎日思いださせてくれるのかもしれない。
最初は、水質の問題で、全滅してしまったりもしたが、3度目くらいにカワニナさんを入れたころから水質も安定してエビも落ち着いてくれた。そして、何千匹もの稚エビが生まれるのが普通になって、水槽は賑やかになった。今は、ただ、餌をあげるだけの冬。メダカとか小魚が4匹ほど入っているがそれがたまに小さなミナミヌマエビを食べちゃうことがあるので、その4匹は別の水槽に移動した。そっちはかわいそうにヒーターがないので、冷たい水の中で、死んではいないけども冬眠中。
私の80の母親が、馬鹿なことやってそんなこと誰もやってないというけど、まあ、成り立たせるためにふだん仕事ばっかり考えている私が、ちょっとの息抜きの一つ。そのくらいは許せよみたいな世界。でも、実はこれも仕事と絡んで、麻布のフィルターを作るというプロジェクト。あと、将棋をみたりするのも、藤井聡太さん的なスタイルがよい。将棋ばかりやってる人よりも、高校生が将棋ばっかりやってる大人よりも強いところ。私自身織物の仕事をしているけど織物をつくることよりも、もっと別のところでの普通じゃない重荷を背負ってやってるから、定石的な差し回しよりも、自分が立っていくためには定石を超えるような何かを見つけることが大事だったりする。