リネン日記
糸の問題
2020年11月09日
2年ほど前に、ある糸にまつわる問題で悲惨な状況があったけども、私と同じくその悲惨な状況に会われたケースを聞いて、ある会社が同じ設備でやっていても世代交代で人が変われば、今まで通りにはうまく行かなくなるものだなあという実感である。
具体的には、ちょうどその時に、受けていた仕事があってどうしても織れないのである。調子がよければ2か月もあれば織れるだろうと思っていた仕事が半年以上かかった、糸が切れるときに10本くらい同時に切れてしまうとか、手を入れると横の糸が壊れるように切れるとか。
10本切れた糸をきれいに傷もなく直すためには、何本か糸を抜いて戻ってギアを戻して、すべての切れた糸をきれいにつないで織始めるの繰り返し。後ろに回って切れた糸を直そうとすると横の糸も切れたりとか。支給された糸にまつわる問題は織る側の問題でもないのだが、ちょうど世代交代の問題とも絡んで、糸を扱う機屋が解決する話になってしまったが、そういう糸に関する問題でも、投げ出さずにそれなりに精一杯に解決してあげようと思うのも、織るだけでなく仕事全体を考えているからのこと。
林与がなぜ糸の問題だと分かるかは、同じタイプの織機を何台も持っていて載せ替えしたりもするから、載せ替えしても同じ問題が起こるようなら糸の問題。基本的に織れないときにも織れるように糸に合わせて織機に調整を掛けるのだが、難しいことも多い。色糸じゃなく白い糸が織れないことがあった、普通はありえない話なのだが、染めたら織れて白いままだと織れない問題。油分が少なく伸度がなく織れない糸と、たまたま世代交代が重なって、織るのが本当に難しい経糸が出来上がってしまったということ。私自身がボロボロのボロボロになってしまうくらいだったが、それなりに傷も少なく、1000m何百メートルかを織りあげた。
そういう糸に当たったときに投げ出す話だろうけども、とりあえずこの1回だけはなんとしても形にしようと無理をして仕事する。その仕事のために他の仕事を犠牲にしてしまう結果になるのだけども、納期を伸ばしながらでも織り終えるしかない。自分が我慢して他を支えられるなら無理もしてみるもありだろうと。
そういう大きな問題の情報も他からも入ってきていて世代交代のタイミングの問題があるのも知っていた。その前の方にも仕事ではいつもお世話になっていて次の方もなかなか難しい仕事を引き継がれるということで応援の気持ちではある。日本の繊維の世界でそういう作業ができるところというのは日本というか世界でも限られてきているので、なんとか絶えずに残ってほしいなあと思うのである。
具体的には、ちょうどその時に、受けていた仕事があってどうしても織れないのである。調子がよければ2か月もあれば織れるだろうと思っていた仕事が半年以上かかった、糸が切れるときに10本くらい同時に切れてしまうとか、手を入れると横の糸が壊れるように切れるとか。
10本切れた糸をきれいに傷もなく直すためには、何本か糸を抜いて戻ってギアを戻して、すべての切れた糸をきれいにつないで織始めるの繰り返し。後ろに回って切れた糸を直そうとすると横の糸も切れたりとか。支給された糸にまつわる問題は織る側の問題でもないのだが、ちょうど世代交代の問題とも絡んで、糸を扱う機屋が解決する話になってしまったが、そういう糸に関する問題でも、投げ出さずにそれなりに精一杯に解決してあげようと思うのも、織るだけでなく仕事全体を考えているからのこと。
林与がなぜ糸の問題だと分かるかは、同じタイプの織機を何台も持っていて載せ替えしたりもするから、載せ替えしても同じ問題が起こるようなら糸の問題。基本的に織れないときにも織れるように糸に合わせて織機に調整を掛けるのだが、難しいことも多い。色糸じゃなく白い糸が織れないことがあった、普通はありえない話なのだが、染めたら織れて白いままだと織れない問題。油分が少なく伸度がなく織れない糸と、たまたま世代交代が重なって、織るのが本当に難しい経糸が出来上がってしまったということ。私自身がボロボロのボロボロになってしまうくらいだったが、それなりに傷も少なく、1000m何百メートルかを織りあげた。
そういう糸に当たったときに投げ出す話だろうけども、とりあえずこの1回だけはなんとしても形にしようと無理をして仕事する。その仕事のために他の仕事を犠牲にしてしまう結果になるのだけども、納期を伸ばしながらでも織り終えるしかない。自分が我慢して他を支えられるなら無理もしてみるもありだろうと。
そういう大きな問題の情報も他からも入ってきていて世代交代のタイミングの問題があるのも知っていた。その前の方にも仕事ではいつもお世話になっていて次の方もなかなか難しい仕事を引き継がれるということで応援の気持ちではある。日本の繊維の世界でそういう作業ができるところというのは日本というか世界でも限られてきているので、なんとか絶えずに残ってほしいなあと思うのである。