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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

運や覚悟

2021年03月18日

先日、農業の方と話をしていて、同じ物事でも運があればうまくいくし、運がなければうまくいないとおっしゃっておられた。そうだなあと思ったことがあって、まあ、運にも味方されているのかなあと。

農業にしても織物にしても地道な仕事で、自分の体や体力が資本。頭よりも自分がそれが仕事と思ってどれだけ地道にやって、農作物や織物を作ってそれを評価いただいてみんなに喜んでいただいて成り立たせていくだけのことで、覚悟が一番大事だなあと思う。

ある商店のメルマガが届いて、覚悟という言葉に私が反応してしまった話。人の覚悟こそがすべての本質。覚悟ないなら駄目で、覚悟してもらう必要もある話を持ち掛けるのが私だったりするから、田舎の50過ぎたおっさんの覚悟だけど、麻織物なんて、日本中の話で、残っているのが、覚悟の問題だけのこと。新しい人でも覚悟決めておられるならそれが本物だと思うのも、ずーっとやってるような語りのだらしないどうでもよい話だと消えたほうが良いとも思う話も多い。

一からでも数か月あるなら、麻織物の基本を素人にでも教えるし、経営者が麻織物の基本を知ろうともしないで語るのはどうなのと思う話もいうのが私で、経営者自身が最底辺の仕事くらいはいつでも自分が背負う覚悟ないと、ものづくりの意味も分からない話。敵対するじゃなくてそのあたり覚悟のすり合わせがいつもできていないなあと思う印象。綺麗に見せるだけが消費者に伝わる印象のすべてじゃなくて、本当のものづくりの世界をやってるひとなら分かる話もあって、そういうのを消費者に語るのが大事じゃないのかと。

ある繊維大学で織物を教えられている先生にも、機結びや縦繋ぎが織物の基本だよということを教えるのが私で、そういう先生が縦結びを一生懸命に覚えてくださっていようとするのをみて、この先生は本物と私が判断する。生徒に教えられているような先生が織物の基本くらいは軽く乗り越えられないと、生徒にも教えるは難しいのが当り前で、そういう先生が素直に基本を覚えようとしてくださる姿勢ないと、その方の生徒には教えておられても本質は伝わらないだろうと思う。

ある織物の社長が私に、従業員から自分が織ると問題が起きるので社長は織らないで下さいというレベルは、織物工場の経営者としたら本当にしっかりとした従業員を持っておられ幸せな状況。私も何百メートルの仕事でも、キズ一つ作ると、自分がつくったキズのことを思い出すほど一個一個を覚えているようなのが当たり前だが、それでも麻織物はなかなか問題なしにつくることは難しい。

昨日も、表面だけ、取り繕って進められて、裏が騙し騙しで進んでいるのに雷を落とす話。表面を取り繕って浅い世界で、本気で考えている人間をあしらって、無視、無視ですすめられているのに、激怒そのものを見せても、推し進められるのが気に入らなくて、寒いから体を震わせて話を終わらせたい代表。農業や織物の人がどれだけ地道に寒さや苦労を乗り越えて、自分が前線で説得する覚悟あるのかと思う。雪も降っていないのに自分が寒いからと、自分が相手にしたい私がとことん話ししましょうとしても、寒いから言われるのは、自分が説得して回る覚悟だといわれる話なのに、ギャップが大きすぎてあほらしくなる。自分が説得して回るという人が、私一人すら、自分が寒いからで逃げてどうするの。私も農業の人でも、風や寒さ位当たり前に余裕で話したいのに、それも自分が寒いから早く切り上げて逃げようとされている。

織物でも覚悟決めてやってるし農業の方も覚悟決めてやってる、自分が最底辺も当たり前にする覚悟がないなら、話し合いには応じられない話で、なんで、他の人が我慢できる程度の寒さのなかで多くの人を集まられても自分が寒いから逃げる程度で自分がみんなを説得して回るは喜んでしますといわれるのがアカンだろう。最底辺の仕事くらいを自分がやる覚悟がない人間がいたら終わりだなあと思う。


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