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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

うれしいこと

2021年04月13日

今朝、この数日シャトル織機をなかなかうまく動かせなかったスタッフが、夕方過ぎには確信をもってシャトル織機を動かせるようになったのがうれしくて。実際にシャトル織機を動かしたのは1週間未満だけども、熱心に取り組んでくれて雪解けを迎えた感じで、織機を動かすときの身のこなしが軽く優しい。まさにコツをつかんだ感じ。

今まで、なかなか動かなかった織機が、糸を交換するとか糸切れを直すとかで自動で当たり前に動いてくれて、横糸切れの時にもキズを作らないように動かせようになると、そこからは、作業回数が何倍にも増えるので当たり前に織れるようになってくる。苦痛だった作業も、問題の原因が当り前に分かるようになるので、直線的に処理できるようになる。説明されても分からなかったことが感覚的に分かりはじめ、シャトル織機を動かすときに考える必要がなくなって、当たり前に動かせる。

私自身が、シャトル織機で織るを経験したのが40歳すぎての時だから、20過ぎの人がシャトル織機を扱うということは、私よりも20年早く経験を積むことになる。2か月、3か月もすれば、何十年の経験者以上に織機を動かすだけでなく、整経なんかもこなせるようになってくれるだろう。出荷や納品書や請求書を書いたり、ネットショップを運営したり、検反、修正など、オールマイティに動けるようなタイプの人というのは年齢関係なく場を作れる。外に出ても自信をもって説明もできるだろう。20代の5年というのは、30代から10年、40代からの20年に相当すると思う。

そういう若い人に私は冗談をかましながらも教えることは多くても、真面目に前向きに頑張ろうとする姿勢を、私は尊敬するのである。布の価値というのはそういうところで生まれるし、そういうのを消費者の皆さんも応援してくださるのだと思う。器用より努力タイプ、私自身がそのタイプであったりする。


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